「恐竜博2023」、装盾類、鎧竜ズール、ティラノサウルス・タイソン
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大久保 正雄『旅する哲学者 美への旅』第238回
生命の競争社会、生きるために生物を捕えて食べる。弱肉強食、食うか食われるか。生物は生物を食べて生きる。気づいたときには食われている。
中生代白亜紀のワニ、デイノスクスは、恐竜ティラノサウルスを捕食していた。捕食活動、食物連鎖の頂点に立つ人類と生物の生命史。食肉目ネコ科ヒョウ属ライオンは百獣の王なのか。人は、おびき寄せ待ち伏せ、罠を作って獲物を捉える。捕食の頂点に立つものは何か。人を食うものは何か。
【百獣の王】猫科は、基本的に一人で行動する。ライオンは集団行動で、夜、象に跳びかかって襲い、一昼夜で仕留める。チーターは、地上最速のハンターだが、飛ぶことはできない。百獣の王は何か。
【狩人の武器】おびき寄せ・待ち伏せ、道具を使って獲物をおびき寄せる、身を隠して獲物を待つ。毒使いの狩人、カマ使いの狩人。狩りは、生きるために必要なエネルギーを得る重要な手段であり、効率よく狩りを行うために、動物たちは最適な身体を手に入れ、さまざまな技術を身につける。追う者、追われる者。
【雲南省の洞窟、石正麗】1918-20年、スペイン風邪ウィルスは、5億人に感染し5000万人が死亡した(National Geographic)。2019-21年、新型コロナウィルスが世界中で感染爆発。2005年から、武漢ウィルス研究所の石正麗博士は、雲南省の洞窟を探検し2000のウィルスを採集した。雲南省の洞窟に潜む、きくがしら蝙蝠はウィルスを保有、穿山甲が媒介して人に感染する。WIV1は直接ヒトに感染する。2019新型コロナは、石正麗の2013年舟山コウモリから発見されたRaTG13ウィルスに96%一致する。ウィルスは人を死に至らしめる。血を吸うことでさまざまな伝染病を媒介しヒトを死にいたらしめる蚊。生命の競争社会、食物連鎖の頂点に立つ者は何か。
*大久保 正雄『旅する哲学者 美への旅』より
大久保正雄『永遠を旅する哲学者 イデアへの旅』
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★展示される主な標本
陸に上がって 4 億年のうちに多様化したハンター 捕食者)。動物が生きていくために必要な営み「 捕食「(捕らえて食べる)」に注目し、ハンターの顎と歯の進化、ハンティングテクニックを紹介しながら生態系におけるその役割と重要性を解き明かす。さまざまなハンターの起源と進化を紹介し、大地のハンターが生きる地球環境のこれからを考える科学展覧会。
第 1 章 太古のハンター」
遠い昔に栄え、そして絶滅した生物の系譜を追いながら、ハンターの起源と進化に迫ります。節足動物と脊椎動物の顎の成り立ちの違いや、中生代に活躍した両生類 ・爬虫類、新生代の大地に栄えた哺乳類など、太古に活躍したハンターを、化石や骨格標本を通して紹介します。
太古のハンターというと大型肉食恐竜が思い浮かびますが、恐竜が常に生息環境の頂点にいた訳ではありません。本章では恐竜を食べていたと推定されるワニ類や哺乳類などにも焦点をあて、太古の地球の多様性を示します。ワニは約 2 億 3000 万年前の三畳紀に出現して以来、現生までほとんど形を変えずに水辺の生態系に君臨し続けているハンター。恐竜絶滅後の大地には哺乳類が繁栄しました。
第 2 章 大地に生きるハンター」 本章では、さまざまな地球環境に順応している現生のハンターを展示します。「水辺」、 森・密林」、 草原」、 荒野(砂漠・岩場)」の4つの生息域ごとに代表的なハンターを紹介するほか、「おびき寄せ・待ち伏せテクニック」や「暗闇」などの切り口で、ハンターの特徴を解説。
【水辺のハンター】
動物は生きるために必要な水を得るため水辺にやってきます。このため必然的に多くのハンターも水辺に集まります。水辺に君臨する 「イリエワニ」の4mを超える大型剥製や、巨大な 「ヒグマ」、水を恐れずワニをも捕食する 「ジャガー」、動かない鳥として人気の 「ハシビロコウ」水辺でハンティングする動物
【森・密林のハンター】
陸地の3割を占める森・密林。森に潜み狩りを行う動物や、樹上に登り立体的に狩りを行う動物。代表的なネコ科のハンターである 「トラ」、長い犬歯が特徴的で現生のサーベルタイガーともいわれる 「ウンピョウ」、群れで狩りをすることで知られる「オオカミ」などのほか、立体的に活動する「オオアタマガメ」や「トビトカゲ」などの珍しい小動物
【草原のハンター】
多くの草食獣が暮らす草原には、それを狙うハンターも多く生息しています。彼らの狩りの方法も多彩です。ネコ科では珍しく集団で狩りをする 「ライオン」、跳躍力に優れた華麗なハンター 「サーバル」、腐肉食というイメージがついてしまったが実は狩りが得意な「ブチハイエナ」。また、人気のスピードスター 「チーター」や、強力な毒をもつヘビ 「ブラックマンバ」など、特徴的なハンター
【荒野(砂漠・岩場)のハンター】
砂漠や岩場など厳しい環境にも獲物はいます。これらを捕らえるハンターは、厳しい環境に適した体をもっています。大きな耳をラジエーターとして砂漠に生息する「フェネック」、高地の寒さに耐えうる長い毛をもつ「マヌルネコ」、山岳地帯の急峻な崖をものともせず狩りを行う「ユキヒョウ」など、厳しい生息域で暮らすハンター
【おびき寄せ・待ち伏せテクニック】
道具を使って獲物をおびき寄せるユニークな動物!おとりの昆虫を水に浮かべ餌となる魚をおびき寄せる「ササゴイ」、自らのピンク色の舌をミミズのように動かして魚を捕らえる 「ワニガメ」、地中に半身を隠してじっと獲物を待つ「ベルツノガエル」などのユニークな動物。
第 3 章 ハンティングの技術」 【偏食なハンター】展示される主な標本
アリ、シロアリを食べるために進化した口と舌を持つ「オオアリクイ」
【毒使いのハンター】展示される主な標本
毒をもつ希少なトカゲ類で乾燥地に生息する「メキシコドクトカゲ」
【カマ使いのハンター】―これぞ収斂進化!カマのような前脚をもつ動物集合!
可憐な花に擬態「ハナカマキリ」
「カマバチ」、「カマバエ」、「カマキリモドキ」、「ミズカマキリ」、「ザトウムシ」など、種をまたいでカマ使いのハンター
第 4 章 フォーエバー・大地のハンター」
人間による思慮の無い活動のために数を減らしたハンター、逆に生息域を広げてしまったハンター。本章では、外来のハンターと、人間によって絶滅してしまったハンターを取り上げ、人間と地球の仲間たちとの持続可能なバランスある関係づくりに向けたメッセージ。
★「大地のハンター展、国立科学博物館」Press Releaseより
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★参考文献
「大地のハンター展 図録」国立科学博物館2021
【感染爆発、帝国と都市国家の戦い】この世の果てを超えて、旅する詩人・・・「時の関節が外れた」シェイクスピア
【人口削減計画】ゼウスは、増え過ぎた人口を調節するためにテミスと試案を重ね、大戦を起こして人類の大半を死に至らしめる決意をした。
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ウィルスと人類の戦い・・・感染爆発の歴史、アテネのペリクレス、ルネサンス、厩戸皇子 、盧舎那仏
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森や草原、水辺や砂漠、地球上のあらゆる場所で、動物たちの食べる・食べられるというつながりがあり、狩るという行為の積み重ねによって、生態系のバランスが保たれています。
動物たちにとって狩りは、生きるために必要なエネルギーを得る重要な手段であり、効率よく狩りを行うために、動物たちは最適な身体を手に入れ、さまざまな技術を身につけてきました。
本展では、狩りを行う動物(大地のハンター)たちの進化の歴史を概観するとともに、現生の多種多様なハンターたちの特徴やハンティングテクニックを紹介します。
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大地のハンター展、国立科学博物館、2021年3月9日㈫~6月13日㈰
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