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イギリス美術

2019年3月16日 (土)

「ラファエル前派の軌跡展」・・・ロセッティ、ヴィーナスの魅惑と強烈な芳香

Dante_gabriel_rosetti_venus_1868大久保 正雄『旅する哲学者 美への旅』第175回
春の花の匂いが庭に満ちる。沈丁花の花が香る道を歩いて美術館に行く。ロセッティ「ウェヌス・ウェルティコルディア」(1868)、「祝福されし乙女」(1875-1878)、「ムネモシュネ」(1876-1881)、3点が強烈な魅力を放つ。薔薇の強烈な芳香のようである。ロセッティは、詩人であり、画家である。詩集『生命の家』と神話の世界を絵画によって表現、象徴的世界を創造した。
1848年、ダンテ・ゲイブリエル・ロセッティ、ウィリアム・ホルマン・ハント、ジョン・エヴァレット・ミレイらはラファエル前派同盟を結成した。彼らの精神的な指導者となり、19世紀の英国美術の発展に大きな影響を与えた思想家、ジョン・ラスキンの生誕200年記念展覧会。ラスキンは、ミレイを高く評価したが、その後、どうような物語が展開したか。

ラファエル前派、愛の迷宮、運命の女、
ロセッティとジェーン・バーデン、ロセッティと4人の女
ジェーン・バーデンは、ロセッティ「プロセルピナ」のモデルである。ロセッティ、モリス、ジェーンの間には、不思議な三角関係がある。1859年、25歳のウィリアム・モリス(1834-96)は、19歳のジェーン・バーデン(1839-1914)と結婚する。ロセッティは、エリザベス・シダル(1829-62)と1860年に結婚したが、彼女は1862年亡くなる。エリザベスは、ミレイ「オフィーリア」のモデルである。ロセッティの次のモデルは、ファニー・コンホース、その次のモデルは、アレックス・ワイルディングである。ロセッティ(1828-82)は、ジェーンを愛しつづけ、多彩な愛と藝術の果てに、53歳で死ぬ。エリザベス・シダルは32歳の若さで死ぬが、ミレイ67歳、モリス62歳の死後、ジェーン・バーデンは、74歳まで生きる。
*大久保 正雄『旅する哲学者 美への旅』

ラファエル前派、愛の迷宮、運命の女
ジョン・エバレット・ミレイとエフィー・グレイ
ミレイ(1829-96)は、史上最年少の11歳でロイヤル・アカデミー付属学校に入学、「神童」と騒がれる。『両親の家のキリスト』(1849-50)とラファエル前派に対する批判の中で、21歳のミレイは苦悩する。ミレイは、友人の仲介で権威ある評論家ラスキンに擁護を嘆願した。ラスキンは「タイムズ」紙上で彼らを擁護する文章を発表、ラファエル前派(Pre-Raphaelites Brotherhood)を支援する。ジョン・ラスキンは、美術評論家、ロマン派文学を愛好し『近代絵画論』1834を著し名を成す。ミレイは『オフィーリア』(1851-52)を描く。
ジョン・ラスキンの妻エフィーは、ミレイと出会い、結婚する。ミレイは、1855年にエフィー・グレイ(1828-97)と略奪結婚した。エフィー24歳。ラファエル前派の愛の迷宮である。
ジョン・ラスキンの妻でありながら、ラスキンの友人である画家ミレイと恋に落ちたエフィー・グレイ。ヴィクトリア朝時代の著名な2人の男を翻弄し、前代未聞のスキャンダルを起こした。エフィーは2人の偉大な男、ラスキンとミレイにとってファム・ファタール(運命の女)。
ミレイ(1829-96)は67歳で死を迎える。死の間際、ヴィクトリア女王から「何かできることはないか」とメッセージが届けられた。ミレイはすぐさまエフィーの謁見許可を懇願。その願いは受け入れられ、翌日、エフィーはウィンザー城に召喚された。女王に正式な拝謁を許され、言葉を賜り、結婚から41年目にしてようやく名実ともにエフィー・ミレイとなる。(参考文献cf.映画『Effie Gray』2014、BBC「Desperate Romantics」2009)
*大久保 正雄『旅する哲学者 美への旅』
大久保 正雄『永遠を旅する哲学者 イデアへの旅』
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■展示作品の一部
ロセッティ「ウェヌス・ウェルティコルディア(魔性のヴィーナス)」Rossetti ,Venus verticordia,1863-68、 油彩/カンヴァス、83.8×71.2 cm、ラッセル=コーツ美術館 (C) Russell-Cotes Art Gallery & Museum, Bournemouth
ロセッティ「祝福されし乙女」Dante Gabriel Rossetti ,The Blessed Damozel, (1875-1878)
ロセッティ「ムネモシュネ」Rossetti ,Mnemosyune, (1876-1881)
エドワード・バーン=ジョーンズ「慈悲深き騎士」863年、水彩、100.3×69.2 cm、 バーミンガム美術館
エドワード・バーン=ジョーンズ「赦しの樹」(1881-82)
エドワード・バーン=ジョーンズ「ペレウスの饗宴」(1872-81) Edward Burne-Jones 「The Feast of Peleus」(1872-1881)。エギナ島の王ペレウスと海の女神テティスとの結婚式に招待されなかった不和の女神エリスが「最も美しい女神に」と書いた手紙とリンゴを使いのヘルメスに持たせて送り込ませる。
エドワード・バーン=ジョーンズ「嘆きの歌」1866年、水彩・ボディカラー/カンヴァスに貼った紙、47.5×79.5 cm、ウィリアム・モリス・ギャラリー
© William Morris Gallery, London
フレデリック・レイトン「母と子(サクランボ)」1864-65年頃、油彩/カンヴァス、48.2×82 cm、 ブラックバーン美術館
モリス・マーシャル・フォークナー商会「シンデレラ(連作タイル画)―「灰かぶり」と呼ばれていた娘がガラスの靴を与えられ、やがて王女となる物語」1863-64年、6枚の錫釉陶器タイルからなるパネル、56×138 cm、リヴァプール国立美術館、 ウォーカー・アート・ギャラリー (C) National Museums Liverpool, Walker Art Gallery
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★参考文献
ラファエル前派展 英国ヴィクトリア朝絵画の夢・・・愛と美の深淵
https://bit.ly/2MGcs9l
「ザ・ビューティフル ― 英国の唯美主義 1860‐1900」・・・大英帝国の黄昏
https://bit.ly/2wvtgG5
「ジョン・エヴァレット・ミレイ展」・・・愛の美と死
https://bit.ly/2MP7hTJ
「バーン・ジョーンズ展―装飾と象徴―」・・・眠れる森の美女
https://bit.ly/2PnusXj
「ロセッティ展:ラファエル前派の夢」Bunkamuraザ・ミュージアム、1990
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「ラファエル前派の軌跡展」三菱一号館美術館
1848年、ダンテ・ゲイブリエル・ロセッティらが結成したラファエル前派兄弟団は、英国美術の全面的な刷新をめざして、世の中にすさまじい衝撃をもたらしました。この前衛芸術家たちの作品は、観る者の心に訴えかけ、広く共感を呼びました。人々は、社会の基盤が移りゆくなかで、彼らの芸術に大きな意義を見出したのです。
その精神的な指導者であるジョン・ラスキンは、あらゆる人にかかわる芸術の必要性を説く一方で、彼らとエドワード・バーン=ジョーンズやウィリアム・モリスら、そして偉大な風景画家J.M.Wターナーとを関連づけて考察しました。
本展では、英米の美術館に所蔵される油彩画や水彩画、素描、ステンドグラス、タペストリ、家具など約150点を通じて、彼らの功績をたどり、この時代のゆたかな成果を展覧します。
1 ヴィクトリア朝の英国を代表する芸術家が一堂に ターナー、ロセッティ、バーン=ジョーンズ、モリス 
ラスキンの生誕200年を記念する本展には、かれが見いだし、当時のアート・シーンの中心へと引き上げた、前衛芸術家の作品がつどいます。 ターナー《カレの砂浜―引き潮時の餌採り》、ロセッティ《ウェヌス・ウェルティコルディア(魔性のヴィーナス)》、バーン=ジョーンズ《赦しの樹》などの傑作が、海を越えて一堂に会します。
https://mimt.jp/
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★ラスキン生誕200年記念「ラファエル前派の軌跡展」
三菱一号館美術館、2019年3月14日~6月9日
あべのハルカス美術館、2019年10月5日(土)~12月15日(日

2018年3月26日 (月)

「ヌード NUDE-英国テート・コレクションより」横浜美術館・・・愛と美の象徴、思想表現の自由の戦い

20180324大久保 正雄『旅する哲学者 美への旅』第141回
春爛漫、桜並木、桜の花咲く道を歩いて、横浜美術館に行く。
ヌードは、欲望、誘惑、美、強さ、死、誇示、表現の自由の戦い、禁じられた恋、永遠のテーマであるが、国家、社会、宗教、道徳によって批判、抑圧されてきた。
藝術家は、表現の自由のために戦う。古典主義と反古典主義、リアリズムとシュルリアリズム。フレデリック・ロード・レイトン「プシュケの水浴」(1890)、エル・グレコ「詩人のためらい」(1913)ポール・デルヴォー「眠れるヴィーナス」(19044)。
オーギュスト・ロダン『接吻』(1901年)は、儚く、刹那的な行為、瞬間の美を大理石で不滅にした。ギリシアのペンテリコン大理石で彫刻した。理想的な形とエロティシズムを表現した。
オーギュスト・ロダン『接吻』(1898年)。死の口づけ。死に向かう愛。フランチャスカ・ダ・リミニとパオロの恋。求め合い、引き寄せ、擁き合い、死に向かう。禁じられた恋。二人を死に導く口づけ。ダンテ『神曲』「地獄篇」に登場するパオロとフランチェスカの悲恋をモチーフにした作品。『考える人』同様『地獄の門』を装飾するレリーフの1つとして構想され「フランチェスカ・ダ・リミニ」の題名で呼ばれた。1900年パリ万国博覧会、1918年ロダン美術館が所蔵。
ロダン『接吻』(1901年)。エロティックすぎるとの批判を受けて発注者ウォレンのもとに戻されその死まで手元に秘蔵された。1955年、オークションでも売れなかったこの彫刻をロンドンのテート・ギャラリーが買い上げコレクションの1つとなる。
*大久保正雄『旅する哲学者 美への旅』より
大久保正雄『永遠を旅する哲学者 イデアへの旅』
大久保正雄『藝術家と運命との戦い、運命の女』
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思想表現の自由の戦い 国家による思想統制、言論統制との戦い
国家による思想統制、教育統制が行われる国において、思想言論の自由は存在しない、またヌード表現の自由は存在しない。古代ギリシアは、思想言論の自由、表現の自由の国であった。しかし、ルネサンス、ヴィクトリア朝、ラファエル前派、現代において、ヌード表現の自由は存在しない。現代は、古代ギリシアの表現の域を超えていない。
思想表現の自由を守る人々
マンチェスター市立美術館は、J. W.ウォーターハウス「ヒュラスとニンフたち」(1896)を撤去。バルテュス「夢見るテレーズ」(1938)の撤去要請をメトロポリタン美術館は拒否した。「メトロポリタン美術館の広報主任ケン・ウェインは「メトロポリタン美術館は、あらゆる時代と文化において重要な意味を持つ美術品を、収集・研究・保存・公開することで、人々と創造性・知識・アイデアをつなぐ架け橋となることをミッションとしています。」『美術手帖』
https://bijutsutecho.com/news/9741/
ヌードは、愛と美と死の象徴であり、古代ギリシアの都市は、神殿にヌード彫刻が林立した。ルネサンス時代、ヌードは神々のヌードに限定され、ヴィクトリア朝時代、19世紀後半、ヴィクトリアン・ヌードが流行したが、神話画に限定された。
*大久保正雄『旅する哲学者 美への旅』より
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★「ヌード NUDE」展示作品の一部
オーギュスト・ロダン「接吻」1901-4年 ペンテリコン大理石
フレデリック・ロード・レイトン「プシュケの水浴」1890年Frederick Leighton,Bath of Psyche
ウィリアム・エッティ「下臣ギュゲスに王妃の裸を覘かせるリュディア王、カンダウレス王」1830 William Etty;Candaules, King of Lydia, Shews his Wife by Stealth to Gyges
ハーバート・ドレイパー「イカロス哀悼」1898
ポール・デルヴォー「眠れるヴィーナス」19044年Paul Delvaux, Venere dormiente,1944
エル・グレコ「詩人のためらい」1913 El Greco, Uncertainty of the Poet 1913
――
西洋美術200年にわたる裸体表現の歴史
1. テーマは「ヌード」。西洋の芸術家たちの挑戦の軌跡を追う。
「ヌード」は西洋の芸術家たちが絶えず向き合ってきた永遠のテーマです。しかし、「ヌード」をテーマにした大規模な展覧会は前例が少なく、挑戦的な試みです。本展は、この難しいテーマに意欲的に取り組み、ヴィクトリア朝から現代までのヌードの歴史を辿ります。
2. 近現代美術の殿堂、英国テートからヌードの傑作が集結。
1897年の開館以来、世界屈指の近現代美術コレクションと先進的な活動で常に美術界をリードしてきたテート。その至高の作品群よりヌードを主題とした作品が集結します。ロダンの大理石彫刻《接吻》をはじめ、ターナーが描いた貴重なヌード作品や、マティス、ピカソ、ホックニーなど19 世紀後半から現代まで、それぞれの時代を代表する芸術家たちの作品が出品されます。
3. ロダンの大理石彫刻《接吻》が日本初公開!
ロダンの代表作であり、男女の愛を永遠にとどめた《接吻》。情熱に満ち、惹かれ合うふたりの純粋な姿が、甘美な輝きに包まれています。「恋愛こそ生命の花です」*、こう語るロダンにとって、愛することは生きることそのものであり、また制作の原点であったといえるでしょう。ブロンズ像で広く知られる《接吻》ですが、高さ180センチ余りのスケールで制作された迫力の大理石像は世界にわずか3体限り。そのうちの一体がついに日本初公開です。*高村光太郎訳『ロダンの言葉抄』より
http://yokohama.art.museum/exhibition/index/20180324-496.html
―――
*「ヴィクトリアン・ヌード 19世紀英国のモラルと芸術」東京藝術大学大学美術館2003
アンナ・リー・メリット"ヴェヌス・ヴェルティコルディア"
ダンテ・ゲイブリエル・ロセッティ"プシュケの水浴"
フレデリック・レイトン"イカロス哀悼"
ハーバート・ドレイパー"クピドとプシュケ"
https://www.geidai.ac.jp/museum/exhibit/2003/Victorian/list/list_ja.htm
2003年5月24日~8月31日
東京藝術大学大学美術館 03-5685-7755(代表)
http://www.geidai.ac.jp/museum/
―――
★「ヌード NUDE-英国テート・コレクションより」横浜美術館、2018年3月24日-6月24日

2017年10月14日 (土)

怖い絵展、上野の森美術館・・・異界と幻視、崇高の風景

Kowaie20171007大久保 正雄『旅する哲学者 美への旅』第127回
処刑された若き女王、魔女、妖精、夢魔、血まみれメアリー、切り裂きジャック、崇高な城の廃墟。19世紀エリザベス朝の大英帝国の妖精画家たちの幻想。中野京子『怖い絵』(2007)にもとずく美術展。神話と聖書、悪魔、地獄、怪物、異界と幻視、崇高の風景。チャールズ・シムズ『そして妖精たちは服をもって逃げた』(1918)には、画家の運命が秘められている。
陰惨、悲惨、怪奇な絵画に満ちた不気味な美術館。恐怖と怪奇を好む女性が雲霞のごとく集まる。魑魅魍魎に取りつかれた少女、幻想界に生きる異界マダムが蝟集する。病んだ女性は、嫉妬、愛憎、残酷、恐怖を好む。美内すずえ『ガラスの仮面』1976、秋吉理香子『ジゼル』2015、塩野七生『チェーザレ・ボルジア優雅なる冷酷』1970、『ヴェルサイユのばら』1978。
――
ポール・ドラローシュ「レディ・ジェーン・グレイの処刑」(1833)
黒い闇、ジェーンの若々しい白い肌、サテンの純白ドレス。白と黒の対比。床には血を吸うために敷かれた藁。布で目隠しをされたジェーン、斬首台に導く司祭。右側に斧を手に立つ死刑執行人、左側に侍女らが泣く。
16歳で断頭台に散った9日間の若き女王レディ・ジェーン・グレイ。エリザベス1世が即位する4年前1554年2月。ロンドン塔に幽閉されていた「前女王」が処刑された。反逆罪で投獄され、カトリックへの改宗を拒んだため7カ月後、ロンドン塔の断頭台に散った。16歳4か月。
ヘンリー8世の姪の娘ジェーンは、父と舅の野心の犠牲となって女王に即位させられ、権力闘争と宗教対立の歴史の荒波に翻弄される。メアリー1世死後、カトリック復帰運動は沈下し英国国教会は国家宗教として確立。
ブラッディ・マリー、血まみれメアリー
イングランド女王メアリー1世(1516~58年)の異名である。カトリックのメアリーは300人のプロテスタントを処刑した.。「血まみれメアリー」と呼ばれた。即位後、最初に処刑したのが自分より先に「イングランド初の女王」を宣言したジェーン・グレイ(1537~54年)。
――
美は真であり、真は美である。これは、地上にて汝の知る一切であり、知るべきすべてである。
美しい夕暮れ。美しい魂に、幸運の女神が舞い降りる。美しい守護霊が救う。美しい魂は、輝く天の仕事をなす。
大久保正雄『旅する哲学者 美への旅』より
大久保正雄『永遠を旅する哲学者 イデアへの旅』
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展示作品の一部
ポール・ドラローシュPaul Delaroche「レディ・ジェーン・グレイの処刑」1833
ハーバート・ジェイムズ・ドレイパーHerbert Draper「オデュッセウスとセイレーン」1910
ジョン・ウィリアム・ウォーターハウスJohn William Waterhouse「オデュッセウスに杯を差し出すキルケー」1891
チャールズ・シムズ『そして妖精たちは服をもって逃げた』1918
――
展示は「神話と聖書」「悪魔、地獄、怪物」「異界と幻視」「現実」「崇高の風景」「歴史」の6つのテーマで構成され、視覚的な怖さだけではない様々なタイプの「恐怖」を表現した作品が並ぶ。さらに、一部の作品の横には「中野京子’s eye」として作品を読み解くためのヒントも記されており、より想像力を広げて、作品が持つ恐怖の世界を味わうことができる。女優の吉田羊とのトークセッションで「なぜ『恐怖』をテーマに選んだのか」という吉田の問いに対し、中野は「恐怖は動物のDNAに刻み込まれたもので、恐怖があることで生き延びてきた。だから様々な恐怖のバリエーションが絵画に表現されている」と語った。
『美術手帖』恐怖を切り口に名画を読み解く「怖い絵」展が東京へ - 美術手帖
https://bijutsutecho.com/news/8015/
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怖い絵展、上野の森美術館2017年10月7日(土)~12月17日(日
http://www.kowaie.com/sakuhin.html

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