クリストファー・ノーラン監督「オデュッセイア」・・・叙事詩の謎、神々の企みは何か
大久保正雄『旅する哲学者 美への旅』第446回
【トロイ戦争の原因は何か。ヘレンの略奪、パリスの審判、三女神の争い、神々の饗宴、ではない。神々の企みは何か】大久保正雄「旅する哲学者、美への旅」
【「オデュッセイア」】
「オデュッセイア」は、紀元前8世紀、吟遊詩人ホメロスが書いた、紀元前1200年のトロイ戦争の叙事詩「イリアス」の後日談。トロイの木馬の計略を発案したオデュッセウスのイタケーへの帰還。トロイからイタケーは近い。なぜ、10年かかったのか。魔女たち、怪物に襲われた。
【オデュッセウスの失敗】酒で酔わせたポリュペモスの唯一の目を潰し、オデュッセウスは最後に重大な失敗を犯す。彼は逃げる際、自分の本名を叫んでしまった。すると、ポリュペモスは父である海神ポセイドンへ復讐を願う。ポセイドンの報復が、10年漂流の原因の一つ。
【美しい魔女】仙女カリュプソ、永遠の命を与え、自分の島で永遠に暮らすよう望む。甘美な誘惑の魔女。カリュプソとオデュッセウスは7年間暮らす。キルケと1年暮らす。放浪していたのは2年間。魔女キルケ―、部下を豚に変えた。オデュッセウスは神ヘルメスから薬草を授かり、キルケの魔法は効かず、逆にオデュッセウスは剣を抜き、キルケを屈服させる。セイレーンは美女の鳥、美しい声で船を難破させる。美しい声の人魚に変形した。キルケの島から筏で脱出、10代のナウシカ、美しい姫に出会い、次に、女神アテナに出会う。【魔女、美女が次々、オデュッセウスたちを誘惑し悩ませる。】「オデュッセイア」の美女たちはラファエル前派によく描かれた。オデュッセウスの妻ペネロペは、10年間、機を織り、ほどいて、彼の帰りを待つ。ペネロペも。ラファエル前派によく描かれた。クリストファー・ノーランでは、アン・ハサウエイが演じる。
【魔女カリュプソの、永遠の命と甘美な生活よりも、ペネロペが待つイタケーを選ぶのは何故か】
*大久保 正雄『旅する哲学者 美への旅』より
大久保正雄『永遠を旅する哲学者 イデアへの旅』
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1、若い美しい姫ナウシカに出会い、オデュッセウスが回顧する。オデュッセウスだけ生き残り回想する。オデュッセウスの作り話かもしれない。トロイ戦争は【ヘレンの略奪】に始まる10年戦争であり、オデュッセウスの帰還は【カリュプソと7年間キルケと1年、8年間】。オデュッセウスの漂流は2年間。【女が人類を滅亡、女が人類を漂流】
【ゼウスの掟】クリストファー・ノーランは、「異国人を大切すること」。【パレスチナ人イラン人絶滅】を批判。「オッペンハイマー」原爆作製者が後悔して罪悪感に苛まれる。「オデュッセイア」トロイを滅亡させた英雄の苦しみ。【ゼウスは異国人の守護神】神が異邦人の物乞いとして現れる。【よきサマリア人】【蘇民将来子孫也】スサノオノミコト(牛頭天王)が旅の途中、裕福な弟の巨旦将来(こたんしょうらい)に宿を断られた際、貧しい兄の蘇民将来が手厚くもてなしました。喜んだ神様は蘇民将来に、「将来、疫病が流行ったときには『蘇民将来子孫也』と書いた札を掲げれば難を逃れられる」と約束した。
オデュッセウスの妻はペネロペ、美しいペネロペに多くの求婚者が現れる。老人の姿で帰還したオデュッセウスは12の斧の穴を弓矢で射貫く。ホメロスの「斧の穴」は何を意味するのか。青銅の斧が発刊されて決着した。
「イリアス」は、イリオン落城の物語。スパルタ王の王妃、ヘレンをトロイの王子、パリスが、誘拐し、トロイに連れ帰ったためトロイ戦争が起こった。ギリシアの総大将・アガメムノンは、ヘレンを奪還するためにギリシア連合軍を率いてトロイに向かった。トロイ戦争は、海辺に疫病が蔓延し、10年間膠着状態に陥り、一計を案じたのがオデュッセウスのトロイの木馬である。アガメムノンの弟はメネラオス、その妻ヘレンがパリスに略奪された。アガメムノンは、妻クリュタイムネストラと愛人によって殺害される(アイスキュロス「アガメムノン」)。
参考文献 町山智浩@TomoMachi 『オデュッセイア』が100倍楽しくなる、オデッセイ映画の世界!
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2、クリストファー・ノーラン監督:帰還というコンセプトを、ギリシア人たちは”Nostos”(英雄の帰還)と呼んでいました。この物語は登場人物の帰還、そして感情の変化を描いています。その人物にも変化が訪れ、故郷にも変化は見られる。長く故郷を離れることの意味、長旅が人や環境に与える影響を語っている。「モンテ・クリスト伯」は、実はもとは「オデュッセイア」だった。ジェイムズ・ジョイス「ユリシーズ」は1920年代ダブリンを舞台にした「オデュッセイア」。「2001年、スペース・オデッセイ」。1つ目の巨人キュクロプスや6つの頭を持つ怪物スキュラ、。西洋文学の原点である「オデュッセイア」が愛されてきた魅力の一つは、ファンタジー要素や登場するクリーチャー。映画作りがなかったら、正直どうしていいか分かりません。それ以外にやりたいと感じたものがないからです。人生の目的を見つけられたことは、非常に幸運だと思っています。
参考文献
クリストファー・ノーラン監督インタビュー 韓国・ソウル取材会場
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参考文献
クリストファー・ノーラン監督「オデュッセイア」・・・叙事詩の謎、神々の企みは何か
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ヴィーナスの歴史、パリスの審判、三人の女神、トロイ戦争、叙事詩の円環・・・復讐劇の起源
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【叙事詩の円環】
運命の美人姉妹、クリュタイムネストラ、ヘレネー
トロイア戦争の始まり 失われた『叙事詩の円環』
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大久保正雄『地中海紀行』第61回トロイア戦争 パリスの審判P29
岡道男『ホメロスにおける伝統の継承と創造』
岡道男『ホメロスと叙事詩の環』1976 京都大学文学部紀要1976.16.55-338,
安村 典子『ゼウスの覇権 反逆のギリシア神話』京都大学学術出版会
城江良知「ガイアの嘆願と『イリアス』」西洋古典学研究
『キュプリア』によれば,ガイアは、増えすぎた人間の重みに耐えかね,. しかも人間には神 を畏敬する心がまったくなかったため, ゼウスにこの重荷.を軽減してくれるようにと願い出た. ゼウスは同情してまずテーバイ戦争を起こし多数の人間を滅ぼした。
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