「The UKIYO-E 2020 ─ 日本三大浮世絵コレクション」・・・浮き世の遊宴と快楽と美女
夏の森を歩いて、美術館に行く。浮世絵は、浮き世の遊宴と快楽と美女から生まれた。憂き世の憂いを忘れ、遊宴、劇場、歌舞伎役者、有名な英雄、有名な美女を愉しむ、江戸人の享楽。
菱川師宣「見返り美人図」1693から歌川国芳「讃岐院眷属をして為朝を救ふ図」1851まで。歌川国芳(1798-1861)は、幕末の混沌のなかで、英雄の武勇を表現した。
【浮世絵と美人画】菱川師宣から始まる浮世絵は、錦絵創始期の第一人者鈴木春信、「春章一幅値千金」と謳われた勝川春章の肉筆画、八頭身美人の江戸のヴィーナスと呼ばれる鳥居清長、青楼の絵師と謳われた喜多川歌麿へと展開した、5人の絵師。美人画の歴史である。
【浮世絵の黄金時代】18世紀末、19世紀、浮世絵は黄金時代を極める。熾烈な競争と幕府の弾圧と我身の運命と戦う浮世絵師。歌麿、写楽、北斎、広重、国芳、5人の絵師は、波瀾のなかで偉大な作品を残した。歌川国芳(1798-1861)は、幕末の混沌のなかで、英雄の武勇を表現した。
*大久保 正雄『旅する哲学者 美への旅』より
大久保正雄『永遠を旅する哲学者 イデアへの旅』
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【美人画の系譜】浮世絵の祖・菱川師宣から、鈴木春信、勝川春章、鳥居清長、喜多川歌麿、17世紀から19世紀
菱川師宣(1618-1694)、安房国 (千葉県) の縫箔を家業とする家に生れる。寛文年間 (1661~73) 、画家を志して江戸に出てから死没 (元禄7(1694).6.4、77歳) まで。菱川派の祖としてその配下の画工たちと,絵本、挿絵本、一枚絵の組物といった版画作品 (好色本)、遊楽の場面を描いた肉筆画を精力的に制作した。墨摺絵(万治年間 (1658~61)と呼ばれる墨一色の世界に、明暦の大火 (57) 以後、江戸庶民の生活、風俗を表現。美人のタイプは「菱川様の吾妻おもかげ」と呼ばれ、普及した。浮世絵の元祖。主要作品、版画『伽羅枕』 (1661~73)、『秘戯図』、肉筆画では『北楼及演劇図巻』 (1672~89,東京国立博物館) 、『見返り美人図』 (1693頃、東京国立博物館) 。76歳で死す。
五大、美人画絵師
鈴木春信(1725-1770)、錦絵の創始者。浮世絵師としての活動はわずか10年。江戸時代中期の浮世絵師であり、錦絵(多色摺木版画)の誕生に大きく寄与した。明和2 (1765) 年鈴木春信らが多色摺木版画である錦絵を創始し、浮世絵の黄金時代を迎える。人形のように華奢な春信美人は一世を風靡。45歳で死す。
勝川春章(1726-1792)、江戸中期、「春章一幅値千金」と謳われた勝川春章の肉筆画で有名である。葛飾北斎は、【春朗期(20~35歳)】勝川派として活動する。春章は、68歳で死す。
鳥居清長(1752-1815)、63歳で死す。江戸時代後期、鳥居清満の門人となり師没後に鳥居家4代目を襲名。美人画に転じて清長風と呼ばれる八頭身、長身で端麗な美人を描き、群像表現、風景との組合せ、天明期 (81~88) の浮世絵界で活躍。代表作『当世遊里美人合』『風俗東之錦』『美南見十二候』、三大揃物。
喜多川歌麿(1753-1806)は、反骨の絵師、寛政の改革の弾圧に抵抗、52歳まで描きつづけ、54歳で死す。
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展示作品の一部
史上初の3点同時出品となる鈴木春重(後の司馬江漢)「雪月花」
世界に唯一現存するとされる東洲斎写楽「曾我五郎と御所五郎丸」(重要美術品)
葛飾北斎「冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏」横大判錦絵、天保元~4年(1830-1833)頃
太田記念美術館
東洲斎写楽「三代目大谷鬼次の江戸兵衛」大判錦絵、寛政6年(1794)5月、日本浮世絵博物館
石川豊信「花下美人」重要文化財 大々判漆絵、延享期(1744-1748)、平木浮世絵財団
葛飾北斎「富岳三十六景」神奈川沖浪裏
安藤広重「名所江戸百景」深川万年橋
歌川国芳「人をばかにした人だ」大判錦絵、弘化4年(1847)頃、日本浮世絵博物館
歌川国芳「讃岐院眷属をして為朝を救ふ図」 1951
歌川国芳「相馬の古内裏」
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参考文献
「The UKIYO-E 2020 ─ 日本三大浮世絵コレクション」・・・浮き世の遊宴と快楽と美女
https:/
「大浮世絵展―歌麿、写楽、北斎、広重、国芳 夢の競演」江戸東京博物館・・・謎の絵師写楽、画狂老人卍
https:/
「大浮世絵展」・・・反骨の絵師、歌麿。不朽の名作『名所江戸百景』、奇想の絵師
https:/
「奇想の系譜展 江戸絵画ミラクルワールド」東京都美術館・・・世に背を向け道を探求する、孤高の藝術家
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「新・北斎展」森アーツセンターギャラリー・・・悪霊調伏する空海、『弘法大師修法図』
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鳥居清長、喜多川歌麿、東洲斎写楽、葛飾北斎、歌川広重、歌川国芳まで、浮世絵の歴史を網羅する総勢約60名の絵師たちの代表作、450点。
浮世絵は、江戸時代の庶民たちに愛好された、日本を代表する芸術の一ジャンルです。その人気は海を渡り、印象派の画家をはじめとする欧米のアーティストたちに大きな影響を与え、ジャポニスム旋風を巻き起こしたことはよく知られています。また、葛飾北斎の「冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏」は、世界で最も有名な日本の絵として、多くの人々に愛されています。
本展覧会は、質、量ともに日本の三大浮世絵コレクションと言っても過言ではない太田記念美術館、日本浮世絵博物館、平木浮世絵財団の名品をはじめて結集し、選りすぐった約450点の浮世絵版画を展示します。浮世絵版画の名品は海外に流出したと言われることもありますが、実は日本国内に世界最高水準の浮世絵コレクションが存在するのです。浮世絵の初期から幕末まで、代表的な浮世絵師たちによる名品の数々をお楽しみください。
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「The UKIYO-E 2020 ─ 日本三大浮世絵コレクション」東京都美術館、7月23日—9月22日
前期展示:7月23日(木・祝)~8月23日(日)
後期展示:8月25日(火)~9月22日(火・祝)
夏の森を歩いて、美術館に行く。浮世絵は、浮き世の遊宴と快楽と美女から生まれた。憂き世の憂いを忘れ、遊宴、劇場、歌舞伎役者、有名な英雄、有名な美女を愉しむ、江戸人の享楽。
菱川師宣「見返り美人図」1693から歌川国芳「讃岐院眷属をして為朝を救ふ図」1851まで。歌川国芳(1798-1861)は、幕末の混沌のなかで、英雄の武勇を表現した。
【浮世絵と美人画】菱川師宣から始まる浮世絵は、錦絵創始期の第一人者鈴木春信、「春章一幅値千金」と謳われた勝川春章の肉筆画、八頭身美人の江戸のヴィーナスと呼ばれる鳥居清長、青楼の絵師と謳われた喜多川歌麿へと展開した、5人の絵師。美人画の歴史である。
【浮世絵の黄金時代】18世紀末、19世紀、浮世絵は黄金時代を極める。熾烈な競争と幕府の弾圧と我身の運命と戦う浮世絵師。歌麿、写楽、北斎、広重、国芳、5人の絵師は、波瀾のなかで偉大な作品を残した。歌川国芳(1798-1861)は、幕末の混沌のなかで、英雄の武勇を表現した。
*大久保 正雄『旅する哲学者 美への旅』より
大久保正雄『永遠を旅する哲学者 イデアへの旅』
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【美人画の系譜】浮世絵の祖・菱川師宣から、鈴木春信、勝川春章、鳥居清長、喜多川歌麿、17世紀から19世紀
菱川師宣(1618-1694)、安房国 (千葉県) の縫箔を家業とする家に生れる。寛文年間 (1661~73) 、画家を志して江戸に出てから死没 (元禄7(1694).6.4、77歳) まで。菱川派の祖としてその配下の画工たちと,絵本、挿絵本、一枚絵の組物といった版画作品 (好色本)、遊楽の場面を描いた肉筆画を精力的に制作した。墨摺絵(万治年間 (1658~61)と呼ばれる墨一色の世界に、明暦の大火 (57) 以後、江戸庶民の生活、風俗を表現。美人のタイプは「菱川様の吾妻おもかげ」と呼ばれ、普及した。浮世絵の元祖。主要作品、版画『伽羅枕』 (1661~73)、『秘戯図』、肉筆画では『北楼及演劇図巻』 (1672~89,東京国立博物館) 、『見返り美人図』 (1693頃、東京国立博物館) 。76歳で死す。
五大、美人画絵師
鈴木春信(1725-1770)、錦絵の創始者。浮世絵師としての活動はわずか10年。江戸時代中期の浮世絵師であり、錦絵(多色摺木版画)の誕生に大きく寄与した。明和2 (1765) 年鈴木春信らが多色摺木版画である錦絵を創始し、浮世絵の黄金時代を迎える。人形のように華奢な春信美人は一世を風靡。45歳で死す。
勝川春章(1726-1792)、江戸中期、「春章一幅値千金」と謳われた勝川春章の肉筆画で有名である。葛飾北斎は、【春朗期(20~35歳)】勝川派として活動する。春章は、68歳で死す。
鳥居清長(1752-1815)、63歳で死す。江戸時代後期、鳥居清満の門人となり師没後に鳥居家4代目を襲名。美人画に転じて清長風と呼ばれる八頭身、長身で端麗な美人を描き、群像表現、風景との組合せ、天明期 (81~88) の浮世絵界で活躍。代表作『当世遊里美人合』『風俗東之錦』『美南見十二候』、三大揃物。
喜多川歌麿(1753-1806)は、反骨の絵師、寛政の改革の弾圧に抵抗、52歳まで描きつづけ、54歳で死す。
――
展示作品の一部
史上初の3点同時出品となる鈴木春重(後の司馬江漢)「雪月花」
世界に唯一現存するとされる東洲斎写楽「曾我五郎と御所五郎丸」(重要美術品)
葛飾北斎「冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏」横大判錦絵、天保元~4年(1830-1833)頃
太田記念美術館
東洲斎写楽「三代目大谷鬼次の江戸兵衛」大判錦絵、寛政6年(1794)5月、日本浮世絵博物館
石川豊信「花下美人」重要文化財 大々判漆絵、延享期(1744-1748)、平木浮世絵財団
葛飾北斎「富岳三十六景」神奈川沖浪裏
安藤広重「名所江戸百景」深川万年橋
歌川国芳「人をばかにした人だ」大判錦絵、弘化4年(1847)頃、日本浮世絵博物館
歌川国芳「讃岐院眷属をして為朝を救ふ図」 1951
歌川国芳「相馬の古内裏」
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参考文献
「The UKIYO-E 2020 ─ 日本三大浮世絵コレクション」・・・浮き世の遊宴と快楽と美女
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「大浮世絵展―歌麿、写楽、北斎、広重、国芳 夢の競演」江戸東京博物館・・・謎の絵師写楽、画狂老人卍
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「大浮世絵展」・・・反骨の絵師、歌麿。不朽の名作『名所江戸百景』、奇想の絵師
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「奇想の系譜展 江戸絵画ミラクルワールド」東京都美術館・・・世に背を向け道を探求する、孤高の藝術家
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「新・北斎展」森アーツセンターギャラリー・・・悪霊調伏する空海、『弘法大師修法図』
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鳥居清長、喜多川歌麿、東洲斎写楽、葛飾北斎、歌川広重、歌川国芳まで、浮世絵の歴史を網羅する総勢約60名の絵師たちの代表作、450点。
浮世絵は、江戸時代の庶民たちに愛好された、日本を代表する芸術の一ジャンルです。その人気は海を渡り、印象派の画家をはじめとする欧米のアーティストたちに大きな影響を与え、ジャポニスム旋風を巻き起こしたことはよく知られています。また、葛飾北斎の「冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏」は、世界で最も有名な日本の絵として、多くの人々に愛されています。
本展覧会は、質、量ともに日本の三大浮世絵コレクションと言っても過言ではない太田記念美術館、日本浮世絵博物館、平木浮世絵財団の名品をはじめて結集し、選りすぐった約450点の浮世絵版画を展示します。浮世絵版画の名品は海外に流出したと言われることもありますが、実は日本国内に世界最高水準の浮世絵コレクションが存在するのです。浮世絵の初期から幕末まで、代表的な浮世絵師たちによる名品の数々をお楽しみください。
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「The UKIYO-E 2020 ─ 日本三大浮世絵コレクション」東京都美術館、7月23日—9月22日
前期展示:7月23日(木・祝)~8月23日(日)
後期展示:8月25日(火)~9月22日(火・祝)
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