織田信長、元亀の争乱。武田信玄の死。絶世の美女、生駒吉乃・・・戦う知性
大久保 正雄『旅する哲学者 美への旅』193回
【復讐する偉大な王】アレクサンドロス大王、クレオパトラ7世、弟プトレマイオス14世を暗殺。プロイセンのフリードリッヒ大王、織田信長、偉大な人生は、復讐から始まる。絶望に立ち向かう。絶望を超えて、復讐を果たし、天の仕事を成し遂げる。
*大久保正雄『旅する哲学者 美への旅』より
大久保正雄『永遠を旅する哲学者 イデアへの旅』
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1、【織田信長、元亀の争乱】1570年、足利義昭に5か条の条書。浅井長政、離反。姉川の戦い、織田徳川連合軍、浅井朝倉を破る。1571年9月12日、比叡山焼き討ち。1572年10月3日、武田信玄は織田信長とは親戚関係にあったがこれを反故、西上作戦を開始。12月22日、三方が原の戦い、織田徳川連合軍、信玄に敗れる。1573年武田信玄の死と包囲網瓦解。
2、武田信玄の死、天正
【織田信長、元亀4年(天正元年)の展開】1573年4月、武田信玄の突然の死。1573年7月、18日、足利義昭、追放。7月21日。信長は、改元を内覧した。信長に勘文を見せてその意向に応じて元号を「天正」と定め、信長が武家政権の長として改元に容喙した。28日決定。8月13日、浅井朝倉連合軍に大勝。今谷明『信長と天皇 中世的権威に挑む覇王』
【織田信長、天正】清い静けさ(自然の静寂)は、天下を正しく在るようにあらしめ、成るように為す。成若缺、其用不弊。大盈若沖、其用不窮。大直若詘、大巧若拙、大辯若訥。躁勝寒、靜勝熱。清靜爲天下正。『老子』45章
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3、室町幕府滅亡
【信長、足利義昭へ、五箇条条書】1570年(永禄13年)織田信長は、将軍・足利義昭への要求五箇条を列記した条書を、明智光秀と朝山日乗宛てに送った。足利義昭はこれを承認し黒印を捺した。
【信長、足利義昭へ、十七箇条】1572(元亀3)年9月、岐阜に帰国した信長は、武田信玄出陣間近の危機的状況の中、将軍足利義昭に対し、十七箇条に及ぶ異見書を突きつける。 表向き義昭との対立を避けていた信長も、信玄まで動き出したこの状況に我慢も限界に達しての最後通牒。将軍が何事につけても欲深なので、世間では農民までが将軍を悪御所と呼んでいる。
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4、絶世の美女、生駒吉野、無償の愛
【絶世の美女、織田信長の最愛の妻、生駒吉乃、美人薄命39歳で死す】生駒屋敷、生駒家宗の娘、生駒吉乃(1527-1566)。織田信長の3人の子を産む。吉乃1566年、小牧山城にて三十九歳で死ぬ。信長は、吉乃の死に号泣した。
【絶世の美女、生駒吉乃の子。信長の3人の遺児】嫡男、奇妙丸、信忠(1557-82)、本能寺の変により、26歳で非業の死。徳姫(1559-1636)は松平信康に嫁ぐ。76歳で死ぬ。織田信雄(1558-1630)は徳川家康とともに豊臣秀吉と戦う。信雄72歳で死す、信長の血を残す。
絶世の美女、徳姫、政略結婚
【徳姫、織田信長に十二箇条の手紙、信康切腹】松平信康の正室・徳姫が、実父である織田信長に送った十二箇条の手紙によって、夫である信康及び姑である築山殿との不仲を訴え、信康の不行状、信康の実母である築山殿が武田家と内通、信康にも武田家への内通を勧誘していると糾弾。家康は松平信康に切腹を命じた。
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5、織田信長の言葉
【織田信長】攻撃を一点に集約せよ。臆病者の目には、常に敵が大軍に見える。必死に生きてこそ、その生涯は光を放つ。器用というのは、他人の思惑の逆をする者だ。人城を頼らば城人を捨てん。仕事は自分で探して、創り出すものだ。与えられた仕事をやるのは、雑兵だ。
【信長の価値観】1、美しい人。卓越性のある人。2、役に立つ人。3、地位、肩書き、外面だけで役立たずな人。『旅する哲学者 美への旅』
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6、【復讐する精神】織田信長は、病で伏せる信長を殺しに来た信行の二度目の謀反を清州城で復讐を果たす。弘治三(1557)年、11月2日、信長24歳。アレクサンドロスは、父王フィリッポス2世を側近貴族によって暗殺。人生の旅に旅立つ。紀元前336年、20歳。
【織田信長、稲生の戦い】織田信長は、長男。兄弟は11人。次男、信行は謀反、稲生の戦い、弘治二(1556)年、弟信行の軍勢1700人に信長700人で戦う。弘治三(1557)年、11月2日、病の信長を殺しに来た信行の二度目の謀反を清州城で復讐を果たす。
【織田信長、壮絶な戦い】父信秀の葬儀で位牌に抹香を投げつける。18歳。稲生の戦い、弟信行の謀反1700人に信長700人で戦う。23歳。信行2度目の謀反、清州城天主北櫓次の間で返り討ち、誘殺。24歳。本能寺の変、光秀1万3千人に信長70人。自刃。49歳。
【親は敵、兄弟は第一の敵】織田信長は、謀反した弟織田信行を清州城にて返り討ち。武田信玄は、父、信虎を追放。弟、信繁に家督相続させようとした信虎。斉藤道三は、子、義龍に殺される。徳川家康は、嫡男、信康に自害を強要。信玄は、嫡男、義信に自害を強要。伊達政宗は、同母弟、小次郎を殺害。毛利元就は、異母弟、元綱を殺害。
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参考文献
織田信長、第六天魔王、戦いと茶会・・・戦う知識人の精神史
https://bit.ly/2CQlxoY
織田信長、茶を愛好、本能寺の変、天下布武、天下の三肩衝・・・戦う知識人の精神史
https://bit.ly/2R1G0fU
織田信長、信長包囲網との戦い、八つの戦い、比叡山、天下一の名城、安土城・・・戦う知識人の精神史
https://bit.ly/2FkeiJX
孤高の思想家と藝術家の苦悩『藝術対談、美と復讐』
https://bit.ly/2AxsN84
和田裕弘『信長公記 戦国覇者の一級資料』
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