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2019年1月29日 (火)

「新・北斎展」・・・悪霊調伏する空海、『弘法大師修法図』

Hokusai20190_2Hokusai_kouboudaishi大久保 正雄『旅する哲学者 美への旅』第172回
美しい魂は、永劫回帰の時を超える。時を超えて蘇る。【葛飾北斎、苦節五十年】北斎は、20歳で絵師となるが売れず、苦節50年、72歳『富岳三十六景』『神奈川沖浪裏』(1831)まで雌伏。北斎は、九十歳で死ぬまで絵を描きつづける。74歳にして画狂老人卍『鳳凰図屏風』(1835)、89歳『八方睨み鳳凰図』(1848)、90歳『富士越龍図』(1849)。90歳にして「天我をして五年の命を保たしめば、真正の画工となるを得べし」「画工北斎は畸人なり。年九十にして居を移すこと九十三所。」飯島虚心『葛飾北斎伝』。
【葛飾北斎、苦難の旅立ち】北斎最初期、19歳で勝川春章に弟子入り、20歳で勝川春朗として絵師となる。勝川派の絵師として活動した春朗期(20~35歳頃)。弟弟子に追い出される。勝川派を離れて浮世絵画派と一線を画した作画活動、俵屋宗理となる(36~44歳頃)。
【葛飾北斎、苦難の人生】北斎、画狂老人卍期(75~90歳)。72歳で絵は売れても、実生活は貧困。孫が不良で神奈川浦賀に逃れる。店屋物をとり絵画制作に没頭。引越し93回、画号を30回変える。80歳の時、火事に遭う、大八車一台の絵画資料を失う。90歳まで絵画藝術を追求する。
*大久保 正雄『旅する哲学者 美への旅』
――
怨敵調伏する空海、運命と戦う北斎
【怨敵調伏する空海、運命と戦う北斎】北斎88歳の作品、『弘法大師修法図』(1844-47)西新井大師總持寺所蔵。空海が法力によって鬼(病魔)の調伏を祈る場面。暗闇の背景に鬼の存在が浮き立つ。三日月の夜、空海と鬼が対決、犬が咆哮する。運命と戦う北斎自身の姿である。北斎晩年における最大級の肉筆画である。
*大久保 正雄『旅する哲学者 美への旅』
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美は真であり、真は美である。これは、地上にて汝の知る一切であり、知るべきすべてである。
美しい魂は、輝く天の仕事をなし遂げる。美しい女神が舞い下りる。美しい守護精霊が、あなたを救う。 
永遠を旅する哲学者は、時を超えて、理念を追求する。黄昏の丘に降り立ち、不滅の魂の神殿に到達する。美のイデアへの旅。
*大久保 正雄『旅する哲学者 美への旅』より
大久保正雄『永遠を旅する哲学者 イデアへの旅』
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展示作品の一部
葛飾北斎『弘法大師修法図』1844-47、永田生慈氏が1983年に発見した。北斎88歳
 紙本1幅 弘化年間(1844-47)西新井大師總持寺
葛飾北斎「冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏」大判 天保初期(1830-34)頃
 島根県立美術館(新庄コレクション)
葛飾北斎「富士越龍図」絹本1幅 嘉永2年(1849)正月 北斎館
肉筆画《向日葵図》(1847)88歳、アメリカ・シンシナティ美術館所蔵
葛飾北斎「隅田川両岸景色図巻」紙本一巻 文化2年(1805)すみだ北斎美術館
葛飾北斎「雨中の虎図」嘉永2年(1849、北斎90歳)紙本一幅 太田記念美術館
葛飾北斎「雲龍図」嘉永2年(1849、北斎90歳)紙本一幅 ギメ美術館、永田生慈氏が2005年に発見した。
葛飾北斎「円窓の美人図」絹本額面 文化2年(1805)頃 シンシナティ美術館 
葛飾北斎「酔余美人図」公益財団法人 氏家浮世絵コレクション
葛飾北斎「鎌倉勝景図巻」木版着彩紙本1巻 寛政5-6年(1793-94)島根県立美術館(永田コレクション) 
「津和野藩伝来摺物」(永田コレクション)118枚を4期に分けて展示。旧津和野藩主家、秘蔵
葛飾北斎「美人愛猫図」ウェストンコレクション
葛飾北斎「鯉亀図」紙本1幅 文化10年(1813)埼玉県立歴史と民俗の博物館
葛飾北斎「富嶽三十六景」46枚
葛飾北斎「富嶽百景」
葛飾北斎「諸国瀧巡り」(天保4年から天保8年(1833-1837)
葛飾北斎「諸国名橋奇覧」
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北斎とジャポニスム、国立西洋美術館・・・『富嶽三十六景』『北斎漫画』
http://bit.ly/2lJOXz9
北斎への旅 『旅する哲学者 魂への旅』より
https://bit.ly/2kMuogC
永田生慈(著)『葛飾北斎の本懐』角川選書
北斎 決定版(別冊太陽 日本のこころ 174)
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葛飾北斎(1760-1849)の最初期、勝川派の絵師として活動した春朗期(20~35歳頃)、勝川派を離れて浮世絵画派とは一線を画した作画活動を行った宗理期(36~44歳頃)、読本の挿絵に傾注した葛飾北斎期(46~50歳頃)、多彩な絵手本を手掛けた戴斗期(51~60歳頃)、錦絵の揃物を多く制作した為一期(61~74歳頃)、自由な発想と表現による肉筆画に専念した画狂老人卍期(75~90歳)、描いた年代別に北斎の作品を観覧する。これまで見えてこなかった北斎の成長や趣向の変化を感じることができる。
永田コレクション、最後の東京公開
本展監修者、故・永田生慈氏のコレクションは本展に出品された後は、島根県のみで公開される。本展は永田コレクションを東京で見ることができる最後の機会である。
――
★「新・北斎展」、森アーツセンターギャラリー、2019年1月17日(木)~3月24日(日)
https://macg.roppongihills.com/jp/exhibitions/hokusai/index.html
葛飾北斎『弘法大師修法図』(1844-47、北斎88歳)

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