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2018年12月

2018年12月31日 (月)

2018美術展ベスト10・・・旅する哲学者 美への旅

Louvre2018_0Paul_delvaux_venere_dormiente_1944大久保 正雄『旅する哲学者 美への旅』第167回
空海、ロレンツォ・デ・メディチ、プラトン、玄奘三蔵、李白、理念に向かって、旅した人々。理念を追求する人々は、この世の闇の彼方にある美を求めた。
美は真であり、真は美である。これは、地上にて汝の知る一切であり、知るべきすべてである。
美しい魂は、輝く天の仕事をなし遂げる。美しい女神が舞い下りる。美しい守護精霊が、あなたを救う。
永遠を旅する哲学者は、時を超えて、理念を追求する。黄昏の丘に降り立ち、不滅の魂の神殿に到達する。美のイデアへの旅。
大久保 正雄『旅する哲学者 美への旅』より
*大久保正雄『永遠を旅する哲学者 イデアへの旅』
――
【闇の絵画、バロック画家の死】1610年、カラヴァッジョ38歳。1660年、ベラスケス61歳。1640年、ルーベンス62歳。1669年、レンブラント63歳。1652年、ジョルジュ・ド・ラ・トゥール58歳。1675年、フェルメール43歳。
【ルネサンスの死】1492年、ロレンツォ・デ・メディチ43歳。1478年4月26日、ジュリアーノ・デ・メディチ25歳。アンジェロ・ポリツィアーノ39歳。ミランドラ31歳。フィチーノ62歳。1510年、ボッティチェリ65歳。1564年、ミケランジェロ88歳。シクストゥス4世70歳。
1499年メディチ家、プラトン・アカデミーの思想家、死す。1464年、コジモ・デ・メディチ74歳。1600年、ジョルダーノ・ブルーノ52歳。1519年、レオナルド・ダ・ヴィンチ66歳。1520年、ラファエロ37歳。11歳で孤児。1564年、ミケランジェロ88歳。
大久保 正雄『旅する哲学者 美への旅』より
――
1
「縄文-1万年の美の鼓動」東京国立博物館・・・狩猟人の行動様式
https://bit.ly/2mG25my
「名作誕生、つながる日本美術」東京国立博物館・・・美の系図、創造のドラマ #名作誕生 #東京国立博物館
https://bit.ly/2ri7dz5
2
「仁和寺と御室派のみほとけ ― 天平と真言密教の名宝 ―」・・・空海『三十帖策子』
https://bit.ly/2GqyTbY
「京都・醍醐寺-真言密教の宇宙-」・・・醍醐寺三宝院、織田信長のために祈祷する
https://bit.ly/2NHbWso
「京都 大報恩寺 快慶・定慶のみほとけ」東京国立博物館、・・・純粋な美しい魂に舞い降りる
https://bit.ly/2C0ZL2f
3
「至上の印象派展 ビュールレ・コレクション」国立新美術館・・・光の画家たちの光と影
http://bit.ly/2oiNKhb
4
「プラド美術館展 ベラスケスと絵画の栄光」国立西洋美術館・・・フェリペ4世と宮廷画家ベラスケス
http://bit.ly/2Ho8bR0 
5
国立トレチャコフ美術館所蔵「ロマンティック・ロシア」Bunkamuraザ・ミュージアム・・・イワン・クラムスコイ『忘れえぬ女』『月明かりの夜』
https://bit.ly/2FSgets
6
「没後50年 藤田嗣治展」東京都美術館・・・乳白色の肌、苦難の道を歩いた画家
https://bit.ly/2vkauRs
7
ルーベンス展―バロックの誕生、国立西洋美術館・・・宮廷画家、バロックの荘厳華麗
https://bit.ly/2Pk1oz3
8
「ヌード NUDE-英国テート・コレクションより」横浜美術館・・・愛と美の象徴、思想表現の自由の戦い
https://bit.ly/2pJnsnZ
9
「ムンク展 共鳴する魂の叫び」東京都美術館・・・波瀾の画家、月光が輝く海と女
https://bit.ly/2Jw3pTO
10
フェルメール展、上野の森美術館・・・光の魔術師、オランダの黄金時代の光と影
https://bit.ly/2ElOb4G 
「ルーヴル美術館展 肖像芸術―人は人をどう表現してきたか」国立新美術館・・・絶対権力者が手に入れられない秘宝
https://bit.ly/2Jc9WBY
「ミケランジェロと理想の身体」国立西洋美術館・・・孤高の藝術家、ミケランジェロ、生涯と藝術
https://bit.ly/2KFGXvc
「ブリューゲル展 画家一族 150年の系譜」東京都美術館・・・「婚礼の踊り」
http://bit.ly/2DP0Oo5
ミラクル エッシャー展、奇想版画家の謎を解く8つの鍵、上野の森美術館・・・迷宮の旅人
https://bit.ly/2xVUDMq
「プーシキン美術館展 旅するフランス風景画」東京都美術館・・・藝術家と運命との戦い
https://bit.ly/2vCJ6As
東西美人画の名作《序の舞》への系譜・・・夢みる若い女、樹下美人
https://bit.ly/2v0X92y 
終わりのむこうへ:廃墟の美術史、渋谷区立松濤美術館、2018年12月8日(土)~2019年1月31日(木) http://www.shoto-museum.jp/

2018年12月25日 (火)

美術館スケジュール2019年・・・旅する哲学者 美への旅

Touji2019Kisou2019大久保 正雄『旅する哲学者 美への旅』第166回
見えざる美を探求する人。理念を探求する思想家、見えざる美をみる詩人、不可視のイデアをみる藝術家。本質は目で見えない。心の目でのみ観ることができる。
大久保正雄『永遠を旅する哲学者 イデアへの旅』
表面的には自由な国にみえるが、ファシズムの14の兆候が現れている。権力に抵抗する知識人はどこにいるのか。物欲に溺れ、食欲に溺れる大衆。欲望に溺れる衆愚に暴力と圧政が襲うのはいつだろうか。思想家が弾圧される国。藝術家、音楽家にすでに兆候が現れている。上智と下愚は移らず『論語』。独裁国家が出現するのは、民主政からである(プラトン『国家』)。
【国家の陰謀、大逆事件、思想を弾圧】反逆罪によって思想家を弾圧して、独裁者は己の権威を高める。真実と正義が意味なさぬ時代、抵抗する知識人の死。
【思想家が弾圧される国】大逆事件の幸徳秋1911年、24名死刑、甘粕事件の大杉栄・伊藤野枝1923年9月16日憲兵隊により殺害、治安維持法1925年、二・二六事件で北一輝処刑1936年、小林多喜二、獄中死1933年。近衛文麿失脚1941年。
【死生学】富とは、お金で買えないものをどのくらい持っているかである。お金で家は買えるが家庭は買えない。お金で学校は買えるけれど学問は買えない。知性は買えない。支配階級は、お金で地位は買えるけれど人格は買えない。魂は買えない。美は買えない。『魂のことば』
【死生学】どんなに教養があって立派な人でも、心に傷がない人には魅力がない。他人の痛みというものがわからないから。フジ子・ヘミング『魂のことば』
――
永遠を旅する哲学者、時を超え、黄昏の丘を超えて、美へ旅する。究極の美を探求する。
美は真であり、真は美である。これは、地上にて汝の知る一切であり、知るべきすべてである。
純粋な魂は、輝く天の仕事をなす。美しい女神が舞い下りる。美しい守護精霊が、あなたを救う。
大久保 正雄『旅する哲学者 美への旅』より
*大久保正雄『永遠を旅する哲学者 イデアへの旅』
――
1月
「顔真卿 王羲之を超えた名筆」、東京国立博物館、1月16日(水) ~ 2月24日(日)
「新・北斎展」森アーツセンターギャラリー1月17日(木)~3月24日(日)
2月
「河鍋暁斎 その手に描けぬものなし」、サントリー美術館、2月6日~3月31日
「六本木クロッシング2019展:つないでみる」森美術館、2月9日(土)~5月26日(日)
「奇想の系譜展 江戸絵画ミラクルワールド」、東京都美術館、2月9日(土)~4月7日(日)
国立西洋美術館 開館60周年記念「ル・コルビュジエ 絵画から建築へ――ピュリスムの時代」、国立西洋美術館、2月19日(火)~5月19日(日)
3月
「ラファエル前派の軌跡展、三菱一号館美術館」、3月14日(木)~6月9日(日)
「トルコ文化年2019 トルコ至宝展 チューリップの宮殿 トプカプの美」、国立新美術館、3月20日(水)- 5月20日(月)
「白日会、第95回」、国立新美術館、3月20日(水)- 4月1日(月)
「大哺乳類展2」、国立科学博物館、3月21日(木・祝)~6月16日(日)
「国宝 東寺-空海と仏像曼荼羅」、東京国立博物館、3月26日(火)~6月2日(日)
4月
「ムーミン展 The Art of Moomin」森アーツセンターギャラリー 、4月9日~
『PIXARのひみつ展 いのちを生みだすサイエンス』六本木ヒルズ展望台 東京シティビュー、4月13日(土)~9月16日(月・祝)
「国宝 一遍聖絵と時宗の名宝」京都国立博物館、4月13日(土)から6月9日(日)
「ギュスターブ・モロー展 サロメと宿命の女たち」、パナソニック汐留ミュージアム、4月16日~6月23日
「クリムト展 ウィーンと日本 1900」、東京都美術館、4月23日(火)~7月10日(水)
Gustav Klimt: Vienna – Japan 1900
「ウィーン・モダン クリムト、シーレ 世紀末への道」、国立新美術館 4月24日(水)~8月5日(月)
6月
国立西洋美術館 開館60周年記念
「松方コレクション展」、国立西洋美術館、6月11日(火)~9月23日(月・祝)
7月
「特別展「三国志」」東京国立博物館、7月9日(火)~9月16日(月・祝)
「みんなのミュシャ展」Bunkamuraザ・ミュージアム、7月13日~9月29日
9月
コートールド・ギャラリー展、東京都美術館、9月10日(火)~12月15日(日)
マネ「フォリー=ベルジェールのバー」(1882年)
10月
「ゴッホ展」上野の森美術館(10月11日~2020年1月13日)
*兵庫県立美術館(2020年1月25日~3月29日)
日本・オーストリア友好150周年記念
ハプスブルク展 600年にわたる帝国コレクションの歴史、国立西洋美術館、10月19日(土)~1月26日(日)
11月
特別展:ミイラ、国立科学博物館、11/2~2020/2/24
未来と芸術展、森美術館、.11.19(火)~ 2020.3.29(日)
大浮世絵展 ~五人の絵師の競演~、江戸東京博物館、11/19-2020/1/19
12月
英英紅綠 第44回 白日会会員選抜展. 2019年12月. 日本橋三越本店 本館6階 美術 特選画廊。山本大貴、木原和敏、小木曽誠
カラバッジョ展、あべのハルカス美術館
2019年12月26日~2020年2月16日
ハマスホイとデンマーク絵画、東京都美館、2020/1/21-3/26
――
三浦るり、井上達夫、藤原帰一、偽物が跳梁跋扈する。御用学者、末人の群れ。真理に仕えず、金と地位に仕える畜群(Herde)の先導者。
高貴な精神とは何か。失われた巨匠たち。悪質な詐欺師が跳梁する偽物の時代。
http://bit.ly/2CWj9KI
偽物を尊ぶ末人、畜群(Herde)の時代。目先の利益と地位を追求する末人たち。理念と正義が崩壊した時代。「われわれは幸福を発明した。末人たちはそう言ってまばたきする」『ツァラトスゥトラ』
失われた巨匠たち。悪質な詐欺師が跳梁する偽物の時代。映像の魔術師の死。
http://bit.ly/2GOTzK3
――
いい加減、目覚めなさい。日本という国は、そういう特権階級の人たちが楽しく幸せに暮らせるように、あなたたち凡人が安い給料で働き、高い税金を払うことで成り立っているんです。そういう特権階級の人たちが、あなたたちに何を望んでるか知ってる?
今のままずーっと愚かでいてくれればいいの。世の中の仕組みや不公平なんかに気づかず、テレビや漫画でもぼーっと見て何も考えず、会社に入ったら上司の言うことをおとなしく聞いて、戦争が始まったら、真っ先に危険なところへ行って戦ってくればいいの。『女王の教室』

2018年12月 3日 (月)

無我説と輪廻転生、仏教の根本的矛盾・・・識體の転変、種子薫習。名言種子、我執種子、有支種子

Kuukai_0Buddha_on_first_sermon大久保 正雄『旅する哲学者 美への旅』第165回
森林の樹下に瞑想する仏陀は月影に何を瞑想するのか。
無我(anātman)説と輪廻転生(saṃsāra)は、根本的に矛盾する。この矛盾をどのように解決するのか。この問題は、婆羅門教のアートマンと仏教の無我説の対立に根源がある。仏教2千5百年、多彩な仏教の学派には、この問題を解く学派がある。
【中観派と唯識派】中観派と唯識派、空を説く中観派と阿頼耶識を説く唯識派が二大思潮を形成、6-7世紀頃から論争が行われた。この問題について、島薗進先生に質問したことがある。
島薗先生の解答は、十二縁起(dvādaśāṅgika-pratītyasamutpāda)により輪廻転生が説明されるという回答である。
六観音菩薩の思想は、六道輪廻の思想を前提としている(*天台智顗『摩訶止観』)。十一面観音菩薩、怒りと争いの修羅道を救う。准胝観音菩薩(不空羂索観音菩薩)、四苦八苦の人道を救う。如意輪観音菩薩、神通力をもつ天人を救う。
大久保 正雄『旅する哲学者 美への旅』より
*大久保 正雄『永遠を旅する哲学者 イデアへの旅』
――
【識體の転変、第八識】識は転変する(転識得智)。前五識は、五感(眼、耳、鼻、舌、身)による感覚作用であり、これが成所作智、不空成就如来の智恵になる。第8識、阿頼耶識(大円鏡智)が転じて、有が生じ、輪廻転生が起きる。
*注 十二縁起。無明→行→識→名色→六処→触→受→愛→取→有→生→老死→(無明に繋がる)。
――
【識體の転変、種子薫習】阿頼耶識に薫じられて迷界を顕現する種子は3つある。名言種子、我執種子、有支種子。『摂大乗論』。
――
第六識、第七識、第八識、第九識
第六識は五感の感覚的情報に基づいて行動や判断する意識であり、妙観察智、阿弥陀如来の智恵に転じる。転識得智
第七識は第6識の意識下にある無意識、末那識で自我を形成する。これが平等性智、宝生如来の智恵に転じる。
第八識は意識されない潜在意識、阿騾頼耶識(ālaya-vijñāna)で、生死輪廻する業の主体である。これが大円鏡智、阿閦如来の智恵に転じる。
第九識、阿摩羅識(amala-vijñāna)唯識思想(法相宗)では、八識を説く。 すべては阿頼耶識より縁起するとし、主に迷いの世界であるが悟りも阿頼耶識より生じるとする。 一方、心は本来清浄であるとする如来蔵思想がある。 これらの思想を止揚するため、天台宗や華厳宗などの諸派は、この阿摩羅識を加えて新たに九識を立てた。天台宗では、阿摩羅識をけがれが無い無垢識・清浄識、また真如である真我、如来蔵、心王であるとし、すべての現象はこの阿摩羅識から生れるとした。
――
■金剛界曼荼羅
中央に中心となる「成身会」があり、その下に「三昧耶会」、その左に「微細会」、その上に「供養会」、その上に「四印会」、その右に「一印会」、その右に「理趣会」、その下に「降三世会」、その下に「降三世三昧耶会」。成身会から下るのを向下門。降三世三昧耶会から上るのを向上門。金剛界曼荼羅を成身会へいかにして上るのか。
「成身会」「三昧耶会」「微細会」「供養会」「四印会」「一印会」「理趣会」『金剛頂経』金剛界品に、「降三世会」「降三世三昧耶会」が降三世品に拠る。
■金剛界曼荼羅、理趣会
即身成仏の思想が図示されている。
『理趣経』17段【深秘の法門 】五種秘密三摩地の章【五秘密尊】金剛薩埵の周りに、金剛欲明妃、金剛蝕明妃、金剛愛明妃、金剛慢明妃、4の明妃が囲む。
『理趣経』第一段、第一七段に理趣経の核心、密教の思想が集約されている。
『理趣経』1段、【大楽の法門】金剛薩埵の章、十七清浄句
『理趣経』17段、【深秘の法門】五種秘密三摩地の章【五秘密菩薩】
――
『金剛界曼荼羅』理趣会。五秘密菩薩。
金剛薩埵は、若くて美しい女、欲・触・愛・ 槾 、美しい菩薩によって囲まれている。欲金剛女菩薩、触金剛女菩薩、愛金剛女菩薩、槾金剛女菩薩。松長有慶『理趣経』P265
――
★参考文献
無着『摂大乗論』
世親『唯識三十頌』
松長有慶『理趣経』
――
金剛界曼荼羅の五仏、五智如来、仏陀への旅
転識得智、種子薫習
https://t.co/MIXigqe3xH
五知如来の智慧
https://bit.ly/2O8YtbU
【質疑応答】島薗進×大久保正雄『死生学』
https://bit.ly/2AeU3Hv 
空海の旅 旅する思想家、美への旅
https://t.co/HPPpp3e5iL
旅する思想家、孔子、王羲之、空海と嵯峨天皇
https://bit.ly/2zsD05T
――
「京都 大報恩寺 快慶・定慶のみほとけ」東京国立博物館、・・・純粋な美しい魂に舞い降りる
https://bit.ly/2C0ZL2f
「京都・醍醐寺-真言密教の宇宙-」・・・醍醐寺三宝院、織田信長のために祈祷する
https://bit.ly/2NHbWso 
――
★初転法輪の仏陀、Sarnath Buddha

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