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2017年6月

2017年6月22日 (木)

ジャコメッティ展・・・「夕日の影」の思い出

Giacometti2017Ombra_della_seraジャコメッティの細長い彫刻を見ると、2千年前のエトルリアの彫刻、「夕日の影」を思い出す。二千年の時の流れを超えるものは何か。
トスカーナを旅した日々。ピサ、フィレンツェ、サン・ジミニャーノ、シエナ、オルヴィエート、ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ。エトルリアの彫刻「夕日の影」(ヴォルテッラ)には、孤独な人間の姿がある。
ジャコメッティは、エトルリアの彫刻から影響を受けていない。ジャコメッティは、独自に1945年から有名な細長い彫刻を生みだす。ジャコメッティが手に入れたまったく新しい彫刻の形。「人間の本質に迫る、虚飾を一切取り払って極端に細くなった像」。
*大久保正雄『旅する哲学者 美への旅』より
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永遠を旅する哲学者、時を超え、黄昏の丘を超えて、美へ旅する。
マエストロ究極の夢は何か。
美は真であり、真は美である。これは、地上にて汝の知る一切であり、知るべきすべてである。
美しい魂は、輝く天の仕事をなす。美しい女神が舞い下りる。美しい守護精霊が、あなたを救う。
*大久保 正雄『旅する哲学者 美への旅』より
*大久保 正雄『永遠を旅する哲学者 美のイデアへの旅』
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「夕日の影」ヴォルテッラ、トスカーナの思い出
エトルリア文明と20世紀文明、二千年の時の流れを超えるものは何か。
「オンブラ・デッラ・セーラ」(夕刻の影)紀元前3世紀、銅製。(ヴォルテッラ、グアルナッチ・エトルリア博物館)。夕日の影は、少年の像のようである。
「夕日の影」(Ombra della Sera)と名付けたのは、詩人ダヌンツィオである。男性の裸体、57、5センチの高さ。ミケランジェロ家が所有していた記録がある。紀元前5~1世紀作の石棺、骨壺など埋葬品多数展示(グアルナッチ・エトルリア博物館)。
ジャコメッティ彫刻「ヴェネツィアの女」「立つ女」に似ている。ヴェネツィアの女の立ち姿の夕日の陰のようである。
ヴィスコンティ『熊座の淡き星影』Vaghe stelle dell'orsa
ヴォルテッラVolterraはヴィスコンティの映画『熊座の淡き星影』の舞台の町である。ギリシア悲劇ソポクレス『エレクトラ』が原型である。ニューヨークに行く途中故郷ヴォルテッラに立ち寄る。女優クラウディア・カルディナ-レが、颯爽とスポ-ツカ-に乗ってエトルリア門前に登場する。かつてはピアニストで今は病む母親、姉弟の近親相姦、燃え尽きる小説「熊座の淡き星影」。
*大久保正雄『旅する哲学者 美への旅』より
★参考文献
『エトルリア文明 古代イタリアの支配者たち』知の再発見双書
『ヴィスコンティ集成 退廃の美しさに彩られた孤独の肖像』1994
http://www.villasensano.it/blog/the-bronze-symbol-of-volterra/
国立新美術館『ジャコメッティ展図録』2017
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アルベルト・ジャコメッティの軌跡
Alberto Giacometti, (1901年10月10日 - 1966年1月11日)。1901年スイスに生まれる。1922年、20歳でパリに出たジャコメッティ。ルーヴル美術館で見た古代エジプトやエトルリア美術、民俗学博物館で出会ったアフリカやオセアニア彫刻の造形から影響を受ける。1930年、ジャコメッティの作品を見たサルバドール・ダリとアンドレ・ブルトンにシュルレアリスム運動に誘われ、シュルレアリスム展に参加。1933年の父の死後、頭部を作り始めるようになり、1934にはシュルレアリスムと決別。1935年、ジャコメッティはモデルに基づく彫刻を試みる。小さな像の時代。1945年からジャコメッティの代表作といえる細長い彫刻を作り始める。女性立像、歩く男、指差す男、倒れる男、群像。ジャコメッティ展、
*大久保正雄『旅する哲学者 美への旅』より
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展示作品の一部
アルベルト・ジャコメッティ「歩く男Ⅰ」1960年、ブロンズ、183 × 26 × 95.5 cm、マルグリット&エメ・マーグ財団美術館、サン=ポール・ド・ヴァンス
「ヴェネツィアの女Ⅰ」1956年 、ブロンズ 、106 × 13.5 × 29.5 cm、マルグリット&エメ・マーグ財団美術館、サン=ポール・ド・ヴァンス
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★「ジャコメッティ展」国立新美術館、6月14日から9月4日まで
国立新美術館にて2017年6月14日(水)から9月4日(月)まで
豊田市美術館 2017.10.14(土)- 12.24(日)
http://www.nact.jp/
http://www.tbs.co.jp/giacometti2017/

2017年6月 7日 (水)

大久保正雄 著作目録1 哲学編

Botticellinascitaveneresimonettaves大久保正雄 著作目録1 哲学編                                                        
著書
  大久保正雄『ことばによる戦いの歴史としての哲學史 理性の微笑み』
  理想社1993、4月
論文
15 大久保正雄「美の奥義 プラトン哲学におけるエロス(愛)とタナトス(死)」
詩誌『酒乱』第6号 2013
14 大久保正雄「プラトン哲学と空海の密教 ―書かれざる教説(agrapha dogmata)と詩のことば―」
   詩誌『酒乱』第5号2011
13 大久保正雄「ギリシア悲劇とプラトン哲学の迷宮 ―ことばの迷宮―」
   詩誌『酒乱』第4号2010
12 大久保正雄「プラトンと詩と哲学 ―詩的直観と哲学的直観―」
   詩誌『酒乱』第3号2009
11  大久保正雄「闇の中にただよう香り 新古今和歌集の美學 第二章」
   大久保正雄『魂の目』無盡藏刊、所収 1997、10月
10 大久保正雄「斷崖の美學 美をめぐる戦い 新古今和歌集の美學」
   「法科論集」第4号、1990
9 大久保正雄「ことばによる戦いの歴史としての哲學史 哲學史講義第一章」
  「法科論集」第5号、1991
8 大久保正雄「魂の卓越性の探究 想起説の構造と難問の仕組み (Plato“Meno”81a10-86c2)」
「法科論集」第5号、1991
7 大久保正雄「知と愛 (Plato“Apologia Socratis”28d10-30c1)」
「法科論集」第4号、1990
6 大久保正雄「彷徨えるソクラテス 根拠の探究(Plato“Phaedo”95e7-100b3)」
「法科論集」第3号、1989
5 大久保正雄「存在をめぐる論争 (Plato“Sophista”245e6-251a7)」
「法科論集」第2号、1988
4 大久保正雄「理念のかたち かたちとかたちを超えるもの」
  『理想』659号、理想社、1994、12月
3 大久保正雄「魂の美學 プラトンの対話編に於ける美の探究」
  『上智大学哲学論集』第22号、1993、6月
2 大久保正雄「イデアと魂 (Plato“Phaedo”100b3-107b9)」
  北海道大学哲学会『哲学』第20・21号 1985
1 大久保正雄「Phaedo 100b3-107b9 イデアと魂」
  上智大学大学院博士前期課程、1983、3月

世界遺産
大久保正雄「イタリア・ルネサンスの美と世界遺産」
「世界遺産アカデミーWHAMR 第11号」世界遺産アカデミー(WHA)2011.4月
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至誠、天に通ず。永遠を旅する哲学者、時を超え、黄昏の丘を超えて、美へ旅する。マエストロの究極の夢を追求して。
美は真であり、真は美である。これは、地上にて汝の知る一切であり、知るべきすべてである。
美しい魂は、輝く天の仕事をなす。美しい女神が舞い下りる。美しい守護精霊が、あなたを救う。
*大久保正雄『旅する哲学者 美への旅』より
*大久保正雄『永遠を旅する哲学者 美のイデアへの旅』
★Botticelli, Naschita Venere, Birth of Venus,1485

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