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2016年12月13日 (火)

大久保正雄「ルネサンスの美と世界遺産」世界遺産アカデミー

Ookubomasao_008Ookubomasao_007大久保正雄「イタリア・ルネサンスの美と世界遺産」世界遺産アカデミー
――メディチ家とプラトン・アカデミー
15世紀に蘇った哲学はプラトン哲学である。1439年7月6日フィレンツェ公会議で、コジモ・デ・メディチはギリシア人哲学者プレトンの講義をきき、プラトン哲学の奥義に感銘をうけ、「アカデミア・プラトニカ」(プラトン・アカデミー)を構想した。コジモ・デ・メディチは、1462年マルシリオ・フィチーノにプラトンの原典とカレッジの別荘を与え、プラトン全集の翻訳を依頼した。コジモは1464年に死ぬ。しかしフィチーノは1477年に完成した。ロレンツォ・デ・メディチ(1449—1492)は1492年死に、プラトン・アカデミーの思想家たちは、1498年までに次々と死ぬが、フィレンツェから始まったルネサンスはヨーロッパ文化史に深い影響を与えた。(cf.清水純一『ルネサンス 人と思想』、イヴァン・クルーラス『ロレンツォ豪華王 ルネサンスのフィレンツェ』)
アカデミア・プラトニカは「美しい精神をもつ人々の自由な集まり、プラトンに捧げられた集まり」である。(cf.アンドレ・シャステル『ルネサンス精神の深層-フィチーノと芸術-』)フィレンツェ・プラトン主義の愛と美の哲学はミケランジェロたちルネサンスの藝術家に影響を与えた。「魂の美は、肉体における美より美しい」「魂の眼は肉眼が老いる時やっと輝き始める」(プラトン『饗宴』)
――世界の果てでみつけた美しい謎
偉大な都市の片隅に、美しい謎がある。ギリシア、テッサロニキ考古学博物館の「デルヴェニのクラテル」には「ディオニュソスとアリアドネの結婚」が刻まれて、比類なく美しい。スペイン、コルドバのメスキータの林立する列柱室は、美しい闇である。アクロポリス考古学博物館「アクロポリスの少女(コレー)」のアルカイックな微笑みは、何故かくも美しいのか。旅立とう。世界の果てに、美しい謎を探求して。
★黄昏のポンテ・ヴェッキオ、黄昏のフィレンツェ
大久保正雄「イタリア・ルネサンスの美と世界遺産」世界遺産アカデミーWHMR 2011.4, 2016.11改定。
*大久保正雄『旅する哲学者 美への旅』より
Copyright 大久保正雄
「whamr2016p_3335.pdf」をダウンロード

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