大久保正雄『旅する哲学者 美への旅』265回
人が本当に見ることができるのは心によってだけである。本質は、目で見えない。美しい夕暮れ、美しい魂に、幸運の女神が舞い降りる。美しい守護霊が救う。美しい魂は、輝く天の仕事を成就する。
*大久保正雄『旅する哲学者 美への旅』より
大久保正雄『永遠を旅する哲学者 イデアへの旅』
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【本質の探求、美の本質の探求】
私は、哲学史、プラトン哲学を20年間、講義してきた。プラトン哲学の根源は、本質を探求すること、魂の美を探求すること、魂の不滅、生成消滅する自然界の彼方に存在するイデア、存在の彼方に在る善のイデア、正義、知恵ある王が統治する国家、人は何をなすべきか。哲学史、プラトン哲学、美学の探求を展開してきた。
【反乱と戦争の歴史】をみると、世界の本質が見える。
「聖徳太子と法隆寺」「最澄と天台宗のすべて」を分析すると、この国の文化の本質、権力闘争、王家の殺し合い見えてくる。
【復讐悲劇】ギリシア悲劇「タンタロス王家の悲劇」、セネカ『テュエステス』、シェイクスピア『ハムレット』、太田牛一『信長公記』、グレアム・アリソン『覇権国家と新興国家、覇権争い』、独裁国家と自由主義の戦いを見通すことができる。王位継承争い、権力闘争が国家の本質であり、天人と悪鬼羅刹の戦いである。
大久保 正雄『旅する哲学者 美への旅』より
*大久保正雄『永遠を旅する哲学者 イデアへの旅』
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乱、変の歴史を考察すると、襲撃と暗殺、殺戮、物語の真相が見える。
【大王、権力の源泉、殺人】飛鳥、白鳳、天平、弘仁貞観
丁未の乱587年、物部守屋一族殺害、蘇我馬子と厩戸皇子。崇峻天皇暗殺592年、山背大兄皇子一族全滅643年、皇極天皇と軽皇子。乙巳の変645年、中大兄皇子と中臣鎌足、蘇我入鹿殺害。蘇我蝦夷自刃。壬申の乱672年、天智の弟、大海人皇子は大友皇子を死に追いつめ自刃。天武として即位。記紀編纂を命じる。『日本書紀』天武の壬申の乱を記せず。
東大寺大仏開眼供養、752年(天平勝宝4)4月9日、孝謙女帝、聖武太上天皇、光明皇太后。
孝謙女帝、天平勝宝9年(757年)橘奈良麻呂の変、764年(天平宝字8)9月恵美押勝(藤原仲麻呂)の乱。
桓武天皇、藤原種継射殺事件、早良親王謀反、延暦4年(785)9月24日、平城天皇、伊予親王謀反807年、
平城上皇の乱810年、平城と藤原薬子、嵯峨天皇に反乱。
大久保 正雄『旅する哲学者 美への旅』より
*大久保正雄『永遠を旅する哲学者 イデアへの旅』
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1、
聖徳太子と法隆寺、#東京国立博物館
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聖徳太子と法隆寺、東京国立博物館・・・法隆寺の謎、厩戸皇子の謎
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聖徳太子と法隆寺、東京国立博物館・・・美術史の謎、飛鳥、白鳳、天平
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2、
「最澄と天台宗のすべて」1・・・比叡山延暦寺、最澄と空海
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「最澄と天台宗のすべて」2・・・比叡山、嵯峨天皇、慈円、鎌倉仏教、織田信長、覚恕、天海
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3、
「鳥獣戯画のすべて」#東京国立博物館
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4、
「国宝 聖林寺十一面観音」#東京国立博物館
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5、
「冨嶽三十六景への挑戦 北斎と広重」・・・冨嶽三十六景46図と広重「名所江戸百景」
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6、
「筆魂 線の引力・色の魔力─又兵衛から北斎・国芳まで─」・・・画狂老人卍『鳳凰図屏風』の思い出
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7、
「あやしい絵展」#東京国立近代美術館
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8、
ゴッホ展―響きあう魂 ヘレーネとフィンセント、東京都美術館
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9、
「テート美術館所蔵 コンスタブル展」#三菱一号館美術館
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10、
イスラエル博物館所蔵 印象派・光の系譜・・・水辺の風景、光あふれる田園、陽光の効果
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「聖徳太子 日出づる処の天子」・・・四天王寺『聖徳太子絵伝』、聖徳太子伝説
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「ユージーン・スタジオ 新しい海」・・・善悪の荒野、善悪の彼岸
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大地のハンター展、陸の上にも4億年・・・百獣の王、食物連鎖の頂点に立つ者
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三菱の至宝展、三菱一号館美術館
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小早川秋聲 旅する画家の鎮魂歌・・・旅路の果て、戦争の果て、人生の果て
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没後70年 吉田博展・・・月光の桜、光る海
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渡辺省亭展、欧米を魅了した花鳥画、藝大美術館・・・花の盛りを過ぎ、風が吹き、花びらが零れ落ちる「牡丹に蝶の図」
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ポーラ美術館コレクション展 甘美なるフランス ・・・印象派からエコール・ド・パリ
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大江戸の華、江戸東京博物館・・・老獪な策士、徳川家康。緻密な戦略、徳川慶喜
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鈴木其一・夏秋渓流図屏風・・・樹林を流れる群青色の渓流、百合の花と蝉、桜の紅葉
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「民藝の100年」、東京国立近代美術館・・・「白樺」とアーツ・アンド・クラフツ
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「筆魂 線の引力・色の魔力─又兵衛から北斎・国芳まで─」・・・画狂老人卍『鳳凰図屏風』の思い出
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古代エジプト展、美しき棺のメッセージ、Bunkamuraザ・ミュージアム、
フィンランドデザイン展、Bunkamuraザ・ミュージアム、
ファッション・イン・ジャパン1945-2020、国立新美術館
百花繚乱、華麗なる花の世界、山種美術館
速水御舟と吉田義彦、師弟による超絶技巧の競演、山種美術館
「縄文2021―東京に生きた縄文人―」江戸東京博物館
クールベと海、フランス近代―自然へのまなざし、パナソニック汐留美術館
庵野秀明展、国立新美術館、2021年10月1日~12月19日
「忘れられた江戸絵画史の本流」静岡県立美術館、5月22日~6月27日
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理念を探求する精神、エンペドクレス・・・古代ギリシアの理想、知恵、勇気、節制、正義は、なぜ失われたのか
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大久保 正雄『ことばによる戦いの歴史としての哲学史 理性の微笑み』 理想社
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2020美術展ベスト10・・・旅する哲学者 美への旅
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美術館スケジュール2021年・・・旅する哲学者、美への旅
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2021 長楽萬年 蘇る不滅の精神
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2021美術展ベスト10・・・旅する哲学者 美への旅
https://bit.ly/33XYx7Z
大久保正雄『旅する哲学者 美への旅』231回
1918年スペイン風邪ウィルス後、100年ぶりの感染爆発で、世界の動きが止まった2020年。世界の時の関節が外れた。
【神の怒り】人類史からみると人の密集した都市文明は異常である。神々は、カネと地位に執着する人間たちに天罰を下す。ゼウスは、増え過ぎた人口を調節するためにテミスと試案を重ね、大戦を起こして人類の大半を死に至らしめる決意をした。
美術館、博物館は6月下旬に再開した。
藝術家は、果てしない創造の旅に出る。藝術家は創造力を磨き、世界を創る。創造の秘密は何か。理念を失った世界で判断基準は何か。美の基準は何か。哲学者は、知恵と愛と美を探求して、魂を磨き、魂の美を探求する。
藝術家は「時を超える、独創性、革命的、神秘、出会い」。5つの語をマントラのごとく唱える。
*大久保正雄『旅する哲学者 美への旅』より
大久保正雄『永遠を旅する哲学者 イデアへの旅』
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美術展ベストテン、2020年12月31日
1、 「桃山―天下人の100年」、東京国立博物館、
「桃山―天下人の100年」東京国立博物館・・・室町幕府崩壊、戦国武将、愛と復讐の壮大なドラマ
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「桃山―天下人の100年」2・・・金碧障壁画、織田信長と狩野永徳、秀吉と長谷川等伯
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「桃山―天下人の100年」3・・・茶の湯、足利義政、織田信長、今井宗久、千宗易、豊臣秀吉、楽長次郎
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2、「出雲と大和」東京国立博物館、日本書紀成立1300年
「出雲と大和」東京国立博物館・・・大海人皇子、大王から天皇へ
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特別展「きもの KIMONO」国立東京博物館・・・織田信長の陣羽織「黒鳥毛揚羽蝶模様」、戦国一の美女と落城
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3、法隆寺金堂壁画と百済観音、東京国立博物館
「法隆寺金堂壁画と百済観音」・・・法隆寺と百済観音の謎
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「法隆寺金堂壁画と百済観音」・・・若草伽藍と聖徳太子の謎
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4、ベルリン・エジプト博物館所蔵「古代エジプト展 天地創造の神話」江戸東京博物館
・・・絶世の美女ネフェルティティ王妃とアマルナ美術の謎
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5、石岡瑛子 血が、汗が、涙がデザインできるか・・・果てしなき創造の旅
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6、ハマスホイとデンマーク絵画展・・・背を向けて佇む女、憂いを帯びる世界、だれもいない部屋
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7、ロンドン・ナショナル・ギャラリー展・・・ルネサンス、ヴェネツィアの放浪画家、マニエリスムの放浪画家
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8、特別展「きもの KIMONO」国立東京博物館・・・織田信長の陣羽織「黒鳥毛揚羽蝶模様」、戦国一の美女と落城
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9、「工藝2020-自然と美のかたち-」東京国立博物館
「工藝2020-自然と美のかたち-」東京国立博物館・・・道を極める名人の世界
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10、
STARS展、現代美術のスターたち、森美術館 ・・・資本主義史上最大の感染爆発、混迷する人類、救済する智慧はどこにあるか
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「The UKIYO-E 2020 ─ 日本三大浮世絵コレクション」東京都美術館・・・浮き世の遊宴と享楽と美女
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「おいしい浮世絵展~北斎 広重 国芳たちが描いた江戸の味わい~」・・・江戸人の味覚
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上村松園と美人画の世界・・・肉体の美と叡智
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「桜 さくら SAKURA 2020 ―美術館でお花見 ! ―」山種美術館・・・花の宴
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「竹内栖鳳《班猫》とアニマルパラダイス」・・・生きとし生けるもの、一切衆生悉有仏性
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レオナルド・ダ・ヴィンチ没後500年記念「夢の実現」展・・・レオナルドの夢、ルネサンスの夢
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2020美術展ベスト10・・・旅する哲学者 美への旅
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「日本のたてもの展」東京国立博物館
「MANGA都市TOKYO」国立新美術館
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参考文献
【人口削減計画】ゼウスは、増え過ぎた人口を調節するためにテミスと試案を重ね、大戦を起こして人類の大半を死に至らしめる決意をした。
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感染爆発、帝国と都市国家の戦い。この世の果てを超えて、旅する詩人・・・「時の関節が外れた」シェイクスピア
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世界の果てへの旅:The World's End ・・・理念を探求する旅人
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ウィルスと人類の戦い・・・感染爆発の歴史、アテネのペリクレス、ルネサンス、厩戸皇子 、盧舎那仏
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「愛染明王像」康円作、鎌倉時代13世紀。京都神護寺から東京国立博物館に寄託。
「大日如来坐像」運慶作、鎌倉時代12世紀、栃木、光得寺
「密教彫刻の世界」東京国立博物館・・・愛染明王、金剛薩埵の化身
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大久保 正雄『旅する哲学者 美への旅』第202回
理念を追求する人々は、邪知暴虐な者と戦い、闇の彼方に、美と光を求める。理念の人は、輝く天の仕事を成就する。空海、孔子、織田信長、李白。即身成仏、仁義礼智、天正、武の七徳、桃花流水杳然去。
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美は真であり、真は美である。これは、地上にて汝の知る一切であり、知るべきすべてである。美しい魂は、輝く天の仕事をなし遂げる。美しい女神が舞い下りる。美しい守護精霊が、あなたを救う。永遠を旅する哲学者は、時を超えて、理念を追求する。黄昏の丘に降り立ち、不滅の魂の神殿に到達する。美のイデアへの旅。
大久保 正雄『旅する哲学者 美への旅』より
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【ロマン派からラファエロ前派、象徴派、世紀末デカダン派、19世紀ヨーロッパ藝術】ロセッティ、ギュスターブ・モロー、クリムト、ミュシャ。運命の女(ファム・ファタル)の探求史。ロマン派は、地中海文化に憧れる。地中海文化の根源に傾国の美女、ヘレネー、パリスの審判、神々の饗宴がある。
大久保 正雄『旅する哲学者 美への旅』より
*大久保正雄『永遠を旅する哲学者 イデアへの旅』
――
【マリオ・プラーツ『ロマンティック・アゴニー』1933】ロマン派から象徴派、世紀末デカダン派にいたるヨーロッパ藝術
イタリアの美術史家プラーツ(Mario Praz1896-1982)が、ロマン派から世紀末デカダン派にいたるヨーロッパ19世紀藝術の「退廃の美学」「運命の女(ファム・ファタル)の美学」「腐敗と苦痛の美学」「薄明の美学」を、博引旁証のうちに論じ尽した名著。
―
「運命の女の美学」運命の美人姉妹、クリュタイムネストラ、ヘレネー。トロイア戦争は、神々の饗宴から始まった。
アトレウス王家、血族の抗争、エウリピデス『オレステス』・・・トロイア戦争の起源
https://bit.ly/2ssTE40
トロイア戦争の始まり 失われた『叙事詩の円環』
https://t.co/JjeYXXOypq
――
1
「国宝 東寺-空海と仏像曼荼羅」東京国立博物館・・・空海、理念と象徴
https://bit.ly/2Ov53Hz
東寺『金剛界曼荼羅』『胎蔵界曼荼羅』西院本・・・知恵と戦いの叙事詩、生命の根源
https://bit.ly/315UPn8
「密教彫刻の世界」東京国立博物館・・・愛染明王、金剛薩埵の化身
https://bit.ly/2WNIoNt
2、
「奇想の系譜展 江戸絵画ミラクルワールド」東京都美術館・・・世に背を向け道を探求する、孤高の藝術家
https://bit.ly/2BUy4rl
「新・北斎展」森アーツセンターギャラリー・・・悪霊調伏する空海、『弘法大師修法図』
https://bit.ly/2HAZJ5y
「円山応挙から近代京都画壇へ」藝大美術館・・・円山応挙「松に孔雀図」大乗寺
https://bit.ly/2KEGwyj
3
「ラファエル前派の軌跡展」三菱一号館美術館・・・ロセッティ、ヴィーナスの魅惑と強烈な芳香
https://bit.ly/2Coy0jB
ダンテ・ゲイブリエル・ロセッティ「祝福されし乙女」・・・藝術家と運命との戦い、ロセッティ最後の絵画
https://bit.ly/2UoqUWz
「ギュスターブ・モロー展 サロメと宿命の女たち」パナソニック汐留美術館・・・夢を集める藝術家、パリの館の神秘家。幻の美女を求めて
https://bit.ly/2v5uxlY
4、
「正倉院の世界」東京国立博物館・・・螺鈿紫檀五絃琵琶、天平文化の香り
https://bit.ly/33VYRiy
5、
「クリムト展 ウィーンと日本 1900」東京都美術館・・・黄金の甲冑で武装した騎士、詩の女神に出会う、純粋な愛と理想
https://bit.ly/2ZM5pyR
クリムト『ベートーベン・フリーズ』・・・理念を目ざす藝術家の戦い。黄金の甲冑で武装した騎士、詩の女神に出会う
https://bit.ly/2J1azBI
ウィーン・モダン クリムト、シーレ 世紀末への道、国立新美術館・・・装飾に覆われた運命の女、黄金様式と象徴派
https://bit.ly/2QbsUwT
6、
「大浮世絵展―歌麿、写楽、北斎、広重、国芳 夢の競演」江戸東京博物館・・・謎の絵師写楽、画狂老人卍
https://bit.ly/35ywoAa
「大浮世絵展」・・・反骨の絵師、歌麿。不朽の名作『名所江戸百景』、奇想の絵師
https://bit.ly/34AB3Bz
7
ハプスブルク家、600年にわたる帝国コレクションの歴史、国立西洋美術館・・・黄昏の帝国、旅の思い出
https://bit.ly/2C7rE7K
ハプスブルク家、600年にわたる帝国・・・旅する皇帝と憂愁の王妃
https://bit.ly/2Q14xnz
8
コートールド美術館展、魅惑の印象派、東京都美術館・・・「フォリー=ベルジェールのバー」、鏡の中の世界
https://bit.ly/2migKHP
ゴッホ、上野の森・・・ハーグ派、灰色派から印象派、糸杉への道
https://bit.ly/2WFN7ye
9
ブダペスト—ヨーロッパとハンガリーの美術400年、国立新美術館・・・シニェイ・メルシェ・パール『紫のドレスの女』
https://bit.ly/35U3yuu
10
顔真卿、王羲之を超えた名筆・・・顔真卿「祭姪文稿」と懐素「自叙帖」
https://bit.ly/2DzePor
「三国志」東京国立博物館・・・曹操、劉備、孫権。虚構の英雄たち
https://bit.ly/30xsHYG
「みんなのミュシャ展」Bunkamuraザ・ミュージアム・・・ミュシャ様式、線の魔術、運命の扉、波うつ長い髪の女
https://bit.ly/2SsUxTb
速水御舟『炎舞』『粧蛾舞戯』『名樹散椿』、山種美術館・・・舞う生命と炎と闇
https://bit.ly/2KCbOrW
鏑木清方≪築地明石町≫特別公開 東京国立近代美術館
「オランジュリー美術館コレクション、ルノワールとパリに恋した12人の画家たち」、横浜美術館、
現代美術
「イケムラレイコ 土と星 Our Planet」(国立新美術館)
「塩田千春展:魂がふるえる」(森美術館)
「クリスチャン・ボルタンスキー Lifetime」展(国立国際美術館ほか)
「バスキア展メイド・イン・ジャパン」(森アーツセンターギャラリー)
奈良原一高「王国」 「窓展」東京国立近代美術館
――
美術館スケジュール2019年・・・旅する哲学者 美への旅
https://bit.ly/2Q0QCdF
2018美術展ベスト10・・・旅する哲学者 美への旅
https://bit.ly/2ZwF6g8
大久保 正雄『旅する哲学者 美への旅』第167回
空海、ロレンツォ・デ・メディチ、プラトン、玄奘三蔵、李白、理念に向かって、旅した人々。理念を追求する人々は、この世の闇の彼方にある美を求めた。
美は真であり、真は美である。これは、地上にて汝の知る一切であり、知るべきすべてである。
美しい魂は、輝く天の仕事をなし遂げる。美しい女神が舞い下りる。美しい守護精霊が、あなたを救う。
永遠を旅する哲学者は、時を超えて、理念を追求する。黄昏の丘に降り立ち、不滅の魂の神殿に到達する。美のイデアへの旅。
大久保 正雄『旅する哲学者 美への旅』より
*大久保正雄『永遠を旅する哲学者 イデアへの旅』
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【闇の絵画、バロック画家の死】1610年、カラヴァッジョ38歳。1660年、ベラスケス61歳。1640年、ルーベンス62歳。1669年、レンブラント63歳。1652年、ジョルジュ・ド・ラ・トゥール58歳。1675年、フェルメール43歳。
【ルネサンスの死】1492年、ロレンツォ・デ・メディチ43歳。1478年4月26日、ジュリアーノ・デ・メディチ25歳。アンジェロ・ポリツィアーノ39歳。ミランドラ31歳。フィチーノ62歳。1510年、ボッティチェリ65歳。1564年、ミケランジェロ88歳。シクストゥス4世70歳。
1499年メディチ家、プラトン・アカデミーの思想家、死す。1464年、コジモ・デ・メディチ74歳。1600年、ジョルダーノ・ブルーノ52歳。1519年、レオナルド・ダ・ヴィンチ66歳。1520年、ラファエロ37歳。11歳で孤児。1564年、ミケランジェロ88歳。
大久保 正雄『旅する哲学者 美への旅』より
――
1
「縄文-1万年の美の鼓動」東京国立博物館・・・狩猟人の行動様式
https://bit.ly/2mG25my
「名作誕生、つながる日本美術」東京国立博物館・・・美の系図、創造のドラマ #名作誕生 #東京国立博物館
https://bit.ly/2ri7dz5
2
「仁和寺と御室派のみほとけ ― 天平と真言密教の名宝 ―」・・・空海『三十帖策子』
https://bit.ly/2GqyTbY
「京都・醍醐寺-真言密教の宇宙-」・・・醍醐寺三宝院、織田信長のために祈祷する
https://bit.ly/2NHbWso
「京都 大報恩寺 快慶・定慶のみほとけ」東京国立博物館、・・・純粋な美しい魂に舞い降りる
https://bit.ly/2C0ZL2f
3
「至上の印象派展 ビュールレ・コレクション」国立新美術館・・・光の画家たちの光と影
http://bit.ly/2oiNKhb
4
「プラド美術館展 ベラスケスと絵画の栄光」国立西洋美術館・・・フェリペ4世と宮廷画家ベラスケス
http://bit.ly/2Ho8bR0
5
国立トレチャコフ美術館所蔵「ロマンティック・ロシア」Bunkamuraザ・ミュージアム・・・イワン・クラムスコイ『忘れえぬ女』『月明かりの夜』
https://bit.ly/2FSgets
6
「没後50年 藤田嗣治展」東京都美術館・・・乳白色の肌、苦難の道を歩いた画家
https://bit.ly/2vkauRs
7
ルーベンス展―バロックの誕生、国立西洋美術館・・・宮廷画家、バロックの荘厳華麗
https://bit.ly/2Pk1oz3
8
「ヌード NUDE-英国テート・コレクションより」横浜美術館・・・愛と美の象徴、思想表現の自由の戦い
https://bit.ly/2pJnsnZ
9
「ムンク展 共鳴する魂の叫び」東京都美術館・・・波瀾の画家、月光が輝く海と女
https://bit.ly/2Jw3pTO
10
フェルメール展、上野の森美術館・・・光の魔術師、オランダの黄金時代の光と影
https://bit.ly/2ElOb4G
「ルーヴル美術館展 肖像芸術―人は人をどう表現してきたか」国立新美術館・・・絶対権力者が手に入れられない秘宝
https://bit.ly/2Jc9WBY
「ミケランジェロと理想の身体」国立西洋美術館・・・孤高の藝術家、ミケランジェロ、生涯と藝術
https://bit.ly/2KFGXvc
「ブリューゲル展 画家一族 150年の系譜」東京都美術館・・・「婚礼の踊り」
http://bit.ly/2DP0Oo5
ミラクル エッシャー展、奇想版画家の謎を解く8つの鍵、上野の森美術館・・・迷宮の旅人
https://bit.ly/2xVUDMq
「プーシキン美術館展 旅するフランス風景画」東京都美術館・・・藝術家と運命との戦い
https://bit.ly/2vCJ6As
東西美人画の名作《序の舞》への系譜・・・夢みる若い女、樹下美人
https://bit.ly/2v0X92y
終わりのむこうへ:廃墟の美術史、渋谷区立松濤美術館、2018年12月8日(土)~2019年1月31日(木) http://www.shoto-museum.jp/
大久保 正雄『旅する哲学者 美への旅』第131回
白夜の季節、ヨーロッパへ旅した。白夜の黄昏の町で友と会い、失われた美女の絵画を探しに行く。東欧の果て、美術館の回廊の奥にルネサンス・ギャラリーがあり、500年前の美しい女が微笑む。優美高妙、吟月弄風、夜の町を歩くと、眠れるヴィーナスが彷徨い歩く。夕暮れの彼方、美しい思い出。
黄昏時、夕暮れの光のなかで『理念を探求する精神史』を執筆する。美を求める旅は、精神の旅である。美の精神史の旅。時の彼方、回帰する時を超えて、イデアへの旅。理念を追求する精神を求めて旅に出る。理念を追求する精神は、現実と戦う。理念を追求する人は弾圧される。しかし、死を超えて、美しい魂は蘇り、戦いを始める。
メディチ家の悲劇。織田信長の悲劇。プラトンの悲劇。空海の旅。嵯峨天皇の隠遁。王羲之の蘭亭の曲水宴。魂の美を探求したレオナルド。知性の美を探求したミケランジェロ。理念を追求する人の戦い、天への祈り。
本能寺の幻の茶会、安土城の七層の天主、信長の果たさざる夢。メディチ家の果たさざる夢。ロレンツォの歌を思い出す。
ロレンツォ・デ・メディチ「謝肉祭のためのバッカスとアリアドネの勝利の歌」
青春とは何と美しいものか。だが見る間に過ぎ去ってしまう。美しい時を楽しみなさい。明日は定めなきものゆえ。
Quant’è bella giovinezza,
che si fugge tuttavia!
chi vuol esser lieto, sia:
di doman non c’è certezza.
Canzona di Bacco, Trionfo di Bacco e Arianna, 1490
*大久保正雄『旅する哲学者 美への旅』より
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美は真であり、真は美である。これは、地上にて汝の知る一切であり、知るべきすべてである。
美しい夕暮れ。美しい魂に、幸運の女神が舞い降りる。美しい守護霊が救う。美しい魂は、輝く天の仕事をなす。
*大久保正雄『旅する哲学者 美への旅』より
大久保正雄『永遠を旅する哲学者 イデアへの旅』
大久保正雄『藝術と運命の戦い 藝術家と運命の女』
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【織田信長と茶会 本能寺の変】天正十(1582)年、六月一日。織田信長は、本能寺で、茶会を開き、天下三肩衝を披露する予定だった。島井宗室が楢柴肩衝を信長に献上すべく訪れたのが本能寺の変の前日。『仙茶集』。本能寺の変により天下三肩衝を手に入れる夢は幻と消える。*初花肩衝、新田肩衝、楢柴肩衝。
*大久保正雄『旅する哲学者 美への旅』より
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運慶の生涯 南都焼討、平家滅亡、頼朝の死から、承久の変まで
運慶は1150年ころ生まれた。1176年、デビュー作「大日如来像」を制作する。水晶に瞳を描いて裏からはめ込む技法「玉眼」、台座の裏に「大仏師康慶実弟子運慶」墨書銘があり日本美術史上、最初の作者の署名がある。1180年平重衡による南都焼き討ち、東大寺や興福寺が焼失した。1185年、平家滅亡。「見るべき程のことは見つ」平知盛『平家物語』。
1186年、北条時政の注文により「毘沙門天立像」(願成就院蔵)を制作。
1189年、浄楽寺「阿弥陀如来像」を鎌倉幕府の御家人、和田義盛の注文で制作する。
1203年、「東大寺南大門、金剛力士像 阿吽」を再建。慶派の仏師29人で、2ヶ月で完成させた。
1212年、興福寺北円堂で、運慶は弟子たちとともに9体の像を制作。残っているのは、本尊「弥勒如来坐像」、脇侍「無著菩薩立像」「世親菩薩立像」3体である。北円堂の造仏においては、運慶は大仏師として総監督を務めた。弥勒菩薩が56億7千万年後に成仏した姿。台座内枠に源慶、静慶、運賀、運助、運覚、湛慶、康弁、慶運、康勝ら慶派仏師の名が墨書されている。
【北円堂の謎】「四天王立像」(興福寺南円堂) 持国天、増長天、広目天、多聞天は、北円堂にあった可能性がある。大仏師、運慶の監督のもとに作られたか。1223年没。
*大久保正雄『旅する哲学者 美への旅』より
――
1、「運慶」東京国立博物館
http://bit.ly/2xK3Hlr
2、「茶の湯」東京国立博物館
茶の湯、東京国立博物館・・・曜変天目、漆黒の闇のなかに輝く瑠璃色の星
https://t.co/1SHDWqNRC0
3、「レオナルド×ミケランジェロ展」三菱一号館美術館
https://t.co/K67IitKt5r
4、「ティツィアーノとヴェネツィア派展」東京都美術館
https://t.co/jijpFTn66k
5、「ボイマンス美術館所蔵 ブリューゲル「バベルの塔」展」
https://t.co/fIWq6mj12v
6、「ボストン美術館の至宝展-東西の名品、珠玉のコレクション、東京都美術館
http://bit.ly/2fuf0ob
7、「怖い絵展」上野の森美術館
http://bit.ly/2z8eCTV
8、「新海誠展「ほしのこえ」から「君の名は。」まで」国立新美術館
http://bit.ly/2BlGm9L
9、「北斎とジャポニスム、国立西洋美術館
http://bit.ly/2lJOXz9
10、「ゴッホ展 巡りゆく日本の夢」東京都美術館
http://bit.ly/2zluV3g
「ベルギー奇想の系譜」Bunkamuraザ・ミュージアム
http://bit.ly/2u6J1nr
「雪村 奇想の誕生」東京藝術大学大学美術館
https://t.co/8RJpa0AwNi
「シャセリオー展」国立西洋美術館
https://t.co/eUkZk1RfaW
「アルチンボルド展」国立西洋美術館
http://bit.ly/2vterEw
「タイ~仏の国の輝き~」東京国立博物館
http://mediterranean.cocolog-nifty.com/blog/2017/07/post-fbe5.html
「桃山の孤高の巨匠、海北友松」京都国立博物館
http://bit.ly/2qLIRvS
「ジャコメッティ展」国立新美術館
http://mediterranean.cocolog-nifty.com/blog/2017/06/post-9849.html
「河鍋暁斎展 これぞ曉斎」Bunkamuraザ・ミュージアム
「春日大社展」東京国立博物館
「フランス人間国宝展」東京国立博物館
「ミュシャ展」国立新美術館
「狩野元信 天下を治めた絵師」サントリー美術館
「茶碗の中の宇宙 樂家一子相伝の芸術」東京国立近代美術館
――
参考文献
大久保正雄『旅する哲学者 美への旅』
メディチ家年代記 メディチ家礼拝堂の幽明境
https://t.co/jfr10GQn6W
メディチ家の容貌、ルネサンスの美貌 理念を追求する一族
http://bit.ly/2kSINKR
戦国武将、織田信長 骨肉の抗争
http://bit.ly/2l7FlKH
ハプスブルク帝国、ヴェラスケス、黄昏の光芒
http://bit.ly/2zGK4N2
ハプスブルク帝国年代記 王女マルガリータ、帝国の美と花
https://t.co/T2it2d8Zb1
旅する思想家、孔子、王羲之、空海と嵯峨天皇
http://bit.ly/2jcAF6D
大久保正雄「メディチ家とプラトンアカデミー」『ルネサンスの美と世界遺産』
世界遺産アカデミー
https://t.co/yxlgRpwirV
http://platonacademy.cocolog-nifty.com/blog/2016/12/post-6a7d.html
「愛と美の迷宮、ルネサンス、メディチ家と織田信長」
https://t.co/J6q12oMYUX
http://platonacademy.cocolog-nifty.com/blog/2016/12/post-77c0.html
藝術と運命との戦い、藝術家と運命の女 印象派
http://bit.ly/2vfh8dP
http://bit.ly/2zgVKGe
――
【プラトン・アカデミー】コジモ・デ・メディチは、1439年ギリシア人哲学者からプラトン哲学の奥義を聴き、アカデミア・プラトニカ設立を思い立つ。
コジモ・デ・メディチは、1459年カレッジ別荘をマルシリオ・フィチーノに託す。アカデミア・プラトニカ始まる。
【プラトン・アカデミーの終焉】ロレンツォ1492年死去。ポリツィアーノ、ミランドラ、1494年、毒殺されて死す。フィチーノ1499年死去。
【レダ】レオナルド『レダ』17世紀1694年まで、フォンテーヌブロー宮殿所蔵品目録に存在した記録がある。
大久保 正雄『旅する哲学者 美への旅』より
クロマニオン人、古代ギリシア、ルネサンス、バロック、人類は美への旅をしてきた。
美は愛であり、愛は美である愛のないところに美はない。
美は真であり、真は美である。これは、地上にて汝の知る一切であり、知るべきすべてである。*John Keats, Ode on a Grecian Urn
はちみつ色の夕暮れ、黄昏の丘、黄昏の森を歩き、迷宮図書館に行く。糸杉の丘、知の神殿が目覚める。
美しい魂は、輝く天の仕事をなす。美しい女神が舞い下りる。美しい守護精霊が、あなたを救う。
*大久保正雄『旅する哲学者 美への旅』より
*大久保正雄『永遠を旅する哲学者 美のイデアへの旅』
大久保正雄『美の探求、旅する哲学者、美への旅』
https://t.co/oMWzv4rP2c
https://t.co/yp1ebbRfXD
1、
「古代ギリシア、時空を超える旅」東京国立博物館
https://t.co/NPm0xWTgk2
2、
ボッティチェリ展「書物の聖母」東京都美術館・・蘇るルネサンス
https://t.co/VfEaEQieAb
http://platonacademy.cocolog-nifty.com/.../04/post-a0bb.html
3、
レオナルド・ダ・ヴィンチ『糸巻きの聖母』江戸東京博物館・・・レオナルド最後の旅
https://t.co/xyx4ZvwXQr
http://platonacademy.cocolog-nifty.com/.../04/post-d5c9.html
4、
カラバッジョ展、国立西洋美術館・・・光と闇の藝術
https://t.co/2TRjfXSHHK
5、
クラーナハ展、500年後の誘惑、国立西洋美術館・・・透明なヴェールの女、女の策略
https://t.co/F4wSTuUwpZ
6、禅-心とかたち、東京国立博物館・・・不立文字
https://t.co/VUdjgOIiMA
https://t.co/rwrFjYuOmI
7、ヴェネツィア・ルネサンスの巨匠たち、国立新美術館
https://t.co/TKpdoEcdvW
http://platonacademy.cocolog-nifty.com/.../08/post-419b.html
8、「黄金のアフガニスタン―守りぬかれたシルクロードの秘宝―」東京国立博物館
4月12日(火)~6月19日(日) 表慶館 http://www.gold-afghan.jp/
9、
ダリ展、国立新美術館、2016年9月14日(水)~12月12日(月)
ダリ『記憶の固執』・・・スペインの荒涼とした大地
https://t.co/87K0up93k4
https://t.co/t76xwoeH92
10、
ゴッホとゴーギャン展、東京都美術館、2016.10.8(土)~12.18(日)
ゴッホ『星月夜』・・・生命の糸杉と天への回帰
https://t.co/Lexf84w03j
https://t.co/kIi4BOu0as
ほほえみの御仏 二つの半跏思惟像、東京国立博物館、2016年6月21日 ~ 7月10日
国宝 半跏思惟像 飛鳥時代・7世紀 奈良・中宮寺門跡蔵、韓国国宝78号 半跏思惟像 三国時代・6世紀 韓国
「生誕150年 黒田清輝―日本近代絵画の巨匠」東京国立博物館、3月23日~5月15日
http://www.tnm.jp/modules/r_free_page/index.php?id=1759
櫟野寺の大観音とみほとけたち、東京国立博物館、2016年9月13日~12月11日
鈴木其一 江戸琳派の旗手、サントリー美術館、2016年9月10日(土)~10月30日(日)
http://www.suntory.co.jp/sma/exhibition/2016_4/
速水御舟の全貌 ―日本画の破壊と創造、山種美術館、10月8日(土)~12月4日(日)
英国の夢 ラファエル前派展、Bunkamuraザ・ミュージアム、2015.12.22-2016.3.6
プラド美術館展―スペイン宮廷、美への情熱 三菱一号館美術館、2015.10.10-2016.1.31
すみだ北斎美術館・開館記念展「北斎の帰還-幻の絵巻と名品コレクション-」11月22 日(火)~ 2017年1月15日(日)
「ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏会」「オルセー美術館・オランジュリー美術館所蔵 「ルノワール展」国立新美術館2016年4月27日(水)– 8月22日(月)
ヴェルサイユ宮殿、マリー・アントワネット展、森アーツセンター、2016年10月25日〜2017年2月26日
特別展「世界遺産 ラスコー展 〜クロマニョン人が残した洞窟壁画〜」国立科学博物館、2016年11月1日(火)〜2017年2月19日(日)
生誕百年記念「小林斗盦 篆刻の軌跡 ―印の世界と中国書画コレクション― 」東洋館
2016年11月1日(火)~12月23日(金)
デトロイト美術館展、上野の森美術館、2016年10月7日~2017年1月21日
開館75周年、円山応挙「写生」を超えて、根津美術館、2016年11月3日〜12月18日
*長谷川潔(1891-1980. 12月13日)。京都国立近代美術館「生誕100年記念 長谷川潔展」( 1991 ) マニエール・ノワールの巨匠、繊細で品格高い絵画世界。
2016年12月23日
黄昏の森を歩いて美術館へ行く。夢幻の国への旅。クレオパトラの見果てぬ夢は、砂漠の果てに消えた。始皇帝の夢、地下帝国は皇帝宮殿と共に炎上した。破壊と殺戮。地位の階段を上りつめた悪霊は、地獄の業火で焼かれる。歴史は魂が試される場である。魂を売る官僚、カネで身を売る女、魂を売る研究者は、地獄に墜ちる。波打ち寄せる摩文仁野の断崖で自決したひめゆり学徒隊は、魂の国へ行く。魂に刻まれた言葉は、不滅の命をもつ。(大久保正雄『旅する哲学者』)
大久保正雄『旅する哲学者』より、美への旅
この世には、謎の絵画がある。ボッシュ『快楽の園』、ヴェラスケス『ラス・メニーナス』、『鳥獣戯画』、狩野永徳『洛中洛外図』、レオナルド『岩窟の聖母』。これは見える謎である。この世の苦悩と、夢の国への旅が封じ込められている。だが、眼に見えない謎がある。「美とは何か」「魂とは何か」「生命とは何か」。本質への問いはすべて謎である。(大久保正雄『旅する哲学者』より)
どんなに高度な知識をもっていても、人の痛みを感じることができない人は存在する価値はない。目の前の不正と殺戮に目をつぶる人には、人間の尊厳はない。(大久保正雄『旅する哲学者』)
肉体の眼が衰えるとき、魂の眼が目覚める。美術館は出会いの場所であり、見果てぬ夢の果ての地である。
大久保正雄『旅する哲学者』より、美への旅
1、「クレオパトラとエジプトの王妃展」、東京国立博物館
2、「始皇帝と大兵馬俑」東京国立博物館、東京国立博物館
3、「鳥獣戯画 京都、高山寺の至宝」、東京国立博物館
4、「コルカタ・インド博物館所蔵 インドの仏 仏教美術の源流」、東京国立博物館表慶館
5、「生誕三百年 同い年の天才絵師 若冲と蕪村」、サントリー美術館
6、「マグリット展」、国立新美術館
7、「ルーヴル美術館展、日常を描く―風俗画にみるヨーロッパ絵画の真髄」、国立新美術館
8、「新印象派、光と色のドラマ」、東京都美術館
9、「肉筆浮世絵-美の競艶 ~浮世絵師が描いた江戸美人100選~」上野の森美術館
10、「琳派誕生400年記念 琳派 京(みやこ)を彩る」、京都国立博物館
「白鳳展―花ひらく仏教美術」、奈良国立博物館
「アート オブ ブルガリ 130年にわたるイタリアの美の至宝」、東京国立博物館
「速水御舟とその周辺 大正期日本画の俊英たち」、世田谷美術館
「グエルチーノ展、よみがえるバロックの画家」、国立西洋美術館
「モネ展、印象、日の出』から『睡蓮』まで」、東京都美術館
「英国の夢 ラファエル前派展」、Bunkamura ザ・ミュージアム
「プラド美術館展」、三菱一号館美術館
「風景画の誕生、ウィーン美術史美術館所蔵」、Bunkamuraザ・ミュージアム
「画鬼暁斎 幕末明治のスター絵師と弟子コンドル」、三菱一号館美術館
「燕子花と紅白梅 ―光琳デザインの秘密―」、根津美術館
「没後40年 高島野十郎展」、福岡県立美術館
「レオナルド・ダ・ヴィンチと「アンギアーリの戦い」展、タヴォラ・ドーリアノの謎」、東京富士美術館
『夜色楼台図』、与謝蕪村 18世紀
幻の美の国への旅
美術館の中で、魂の籠められた絵画に出逢い、秘められたドラマに辿りつくとき、記憶の迷路が蘇る。可視界を超えて、プラトンの叡智界のイデアを思い出す。生死を超えた、知の旅の記憶である。迷路に迷い込む。
時の流れから取り残された図書館。書庫の中で、数十年前に出版された書物を紐解くとき、失われた時間が蘇る。過ぎ去った若き日の美しい女。二人で行った書店、二人で購入した書物。書物のページから香る美しい時間。失われた愛。大久保正雄『旅する哲学者』より
正倉院「樹下美人図」をみると、古代の歌がたち現れる。「春の苑 紅にほふ桃の花 下照る道に出で立つ乙女」「わが園の李の花か 庭に降るはだれのいまだ残りたるかも」『万葉集』巻十九
大久保正雄『旅する哲学者』より
「住む人もない廃屋で、歳月の黴くさい臭いに満ちた 埃の積った真っ黒な衣装箪笥を開けた時、時おり人は、昔の壜を見つけ出す。思い出が詰められているその中から 魂が蘇ってきて生き生きと迸り出る。
今、紺碧に染められ、薔薇色に塗られ、金箔を貼り付けられて、思い出の翼を拡げて、飛翔し始める。」『香水の壜』
「ひとたび出逢つた魂が、もういちどもつと遥かな場所で出会ふためには、どれだけの苦悩や痛みが必要とされることか。魂の経めぐるみちは荊棘(けいきよく)にみたされてゐるだらう。」魅死魔幽鬼夫「苧菟と瑪耶」
1 「ラファエル前派展 英国ヴィクトリア朝絵画の夢」、森アーツセンターギャラリー
2 「ザ・ビューティフル 英国の唯美主義1860‐1900」展、三菱一号館美術館
3 「ウフィツィ美術館展 黄金のルネサンス ボッティチェリからブロンヅィーノまで」
Arte a Firenze da Botticelli a Bronzino: verso una 'maniera moderna' 東京都美術館
4 「菱田春草展」東京国立近代美術館
5 「日本国宝展」東京国立博物館
6 「法隆寺-祈りとかたち」東京藝術大学大学美術館
7 「メトロポリタン美術館 古代エジプト展 女王と女神」東京都美術館
8 「大浮世絵展」江戸東京博物館 開館20周年記念特別展 江戸東京博物館
9 「開山・栄西禅師 800年遠忌 特別展「栄西と建仁寺」東京国立博物館
10「ボストン美術館 浮世絵名品展 北斎」上野の森美術館
「高野山開創1200年記念 高野山の名宝」サントリー美術館
「輝ける金と銀 琳派から加山又造まで」山種美術館
「チューリヒ美術館展―印象派からシュルレアリスムまで」国立新美術館
「Kawaii 日本美術 ―若冲・栖鳳・松園から熊谷守一まで」山種美術館、伊藤若冲《樹花鳥獣図屏風》(静岡県立美術館蔵)
「日本・スイス国交樹立150周年記念 フェルディナント・ホドラー展」国立西洋美術館
「バルテュス展 Balthus: A Retrospective」東京都美術館
「モネ、風景をみる眼―19世紀フランス風景画の革新」国立西洋美術館×ポーラ美術館
「日本美術院再興100年 特別展『世紀の日本画』」東京都美術館
重要文化財「龍虎図屏風」橋本雅邦 明治28年(1895)静嘉堂文庫美術館蔵
重要文化財「悲母観音」狩野芳崖 明治21年(1888)東京藝術大学蔵
「クリーブランド美術館展─名画でたどる日本の美」東京国立博物館
日本伝統工芸展 60回記念「人間国宝展―生み出された美、伝えゆく わざ―」東京国立博物館
特別展「キトラ古墳壁画」東京国立博物館
没後15年記念「東山魁夷と日本の四季」山種美術館
「国宝鳥獣戯画と高山寺」京都国立博物館
http://www.kyohaku.go.jp/jp/special/koremade/exhibition20141007.html
http://chojugiga-ten.jp/
「ホイッスラー展 究極の美を求めて」横浜美術館
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